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YACさがみはら分団 2011年5月 活動報告

5月臨時例会: 『放射線について勉強しよう(その2)』
日   時: 5月8日(日) 午前9時〜12時
場   所: 相模原市総合学習センター
参 加 者: 団員13名、団員家族9名、リーダー4名 合計26名


 今回の臨時例会は、急にガイガーカウンターが借りられることになったので開いたものです。ガイガーカウンターというのは放射線の強さを計る器械の一つで、よくテレビや新聞で放射線の強さを計って発表しているのに使う器械です。先月の4月例会で放射線のことを勉強し、実際に霧箱実験で放射線が飛ぶ模様を見ることが出来たので、今度の例会では実際に強さを計ってみました。

 NPO法人の「放射線教育フォーラム」というところのご好意でAloka社製のαβサーベイメーターを借用することができ、それを使って実験しました。このメーターは α線とβ線を同時に計ることが出来ます。前回は少し難しい「放射線が出る仕組み」の話でしたが、今度の例会は先ずこの器械を使ってサンプルを計ってみることから始めました。スイッチを入れて計測する面に放射線を出しているものを近づけるとメーターの針が振れて同時に音も出ます。何も近づけていないときにも針は少し振れています。私たちが暮らしているところには普通ごく弱い放射線があるためです。特に強く反応したのはキャンプで使うランタンの芯(マントル)の古いものでした。新しいマントルは同じ会社のものでも放射線はほとんど出ません。昔のものは輝きを強くするために酸化トリウムと言う弱い放射線(アルファー線)が出るものをごく少し付けてありました。最近の製品は入れなくても強く光るようにしてあるので酸化トリウムは入れてないそうです。30分くらい鉱石標本などいろんな資料を計ったあと、今度は外に出て計ってみることにしました。先ずこの会場のあるビルの中や、となりの市民会館の中などを調べました。地下室にはラドンなどがたまっていると言われているので、市民会館では館長の許可を得て地下室にも行きましたが、空調しているので、あまり出ませんでした。

 つぎに外の歩道を歩きながらサーベイメーターの動きを見ました。あるところで急に針が大きく振れ、何だろうと引き返して場所を突き止めたところ、それは中学校の校庭にネットを張るために立ててある電信柱から出ていることが分かりました。その柱を支えている別の柱からは出ないし、道に沿って張ってある送電線の柱からも出ません。詳しく調べないと分かりませんが、以前別なところで観測された弱い放射能が、コンクリートの中の鉄筋に含まれていたコバルトに由来する放射線であることが分かった例があり、今度の原因もそのようなことかも知れません。また、環境センターという建物の入り口にある土でかためた板のようなものに近づけたら針が振れました。センターの係の方に来て貰って話したところ、この土の壁には植物の種が入れてあってこれから植物で覆われるようになっているもので、その中の芯にゼオライトが使われているとのことでした。ゼオライトはいろいろなものを吸着する性質があり、今度の事故でも放射性物質を吸着するのに使われていましたが、何か吸着していたのでしょう。また、帰り道で見かけた裁判所の大理石の標識も強い値が出ました。これは天然の大理石でしたが、市民会館の内部の壁に張ってあった人工の大理石では放射線は出ませんでした。このほかにもいろいろな発見がありましたが、計測器を持って歩くと面白いことが発見できるものです。詳しい実験報告は測定を担当した高校生団員がレポートにまとめてくれました。


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YACさがみはら分団 2011年5月 活動報告(2)

5月例会: 『モデルロケットを作って飛ばそう』
日   時: 5月15日(日) 午前9時〜午後4時半
場   所: 相模原市レンゲの里あらいそ(午前)、三段の滝下多目的広場(午後)
参 加 者: 団員30名、団員家族39名、リーダー8名、米軍家族18名(うち子供10名) 合計95名


 今月の例会は、相模原市渉外課を通じて米軍家族に参加しませんかと呼びかけたところ応じてくれ、座間キャンプ駐屯の米軍家族の子供たち10名と保護者8名が参加してバイリンガル例会になりました。午前9時に団員たちが新磯の大凧会館に集合、机や椅子などを倉庫から出して準備して待っているところに米軍家族がマイクバス2台に分乗して到着。早速モデルロケット作りから始めました。始める前に分団の子供たちが "Good morning !"、アメリカの子供たちが「おはようございます!」と挨拶を取り交わしました。

 米軍家族の中にモデルロケットの経験者はいませんでしたが、準備した英文の製作要領に従って作りました。いつもよりも時間がかかると考えて、あらかじめリーダーが尾翼の接着やエンジンマウントの作成などの下準備をしておきました。まずはじめはエンジンマウントの取り付けです。ロケット下部に差し込んでみてきつくないかを確かめたのち、ボンドを塗って差し込んで接着しました。つぎは上部の製作です。パラシュートを引き出すためのフイルムケースが軽く引き出せるような紙筒をマーブルチョコの筒にかぶせます。つぎに画用紙でノーズコーンを作ってフイルムケースに被せ、このフイルムケースをゴム紐で本体の内部に取り付けたパラシュートフックに結んで固定します。最後にパラシュートを作ってフイルムケースと本体を結ぶゴム紐に結びつけて完成です。ノーズコーン作りに少し手間取りましたが、みんなきれいに作りました。パラシュート材料は小山リーダーが準備してくれた軽いナイロン風呂敷を使った人が大部分でしたが、このほかに銀色の風呂敷で大きなパラシュートをつくった松田くんや、布で用意してきた高木くんなどが違う材料で作りましたが、午後の打ち上げでは立派に開きました。

 午後は相模川の河川敷にある三段の滝下広場に移動してモデルロケットの打ち上げです。移動するとき、車で来なかった家族には米軍の方がバスに同乗して移動するように勧めてくれました。
 打ち上げは、ただ打ち上げるだけでなく、うまくパラシュートが開いてゆっくり降りてくるかどうかを競争する滞空時間競技を行いました。風がやや強く、風速4〜5メートルくらいでしたがロケットの打ち上げには差し支えありませんでした。はじめに全員41名が単独で打ち上げて滞空時間を計って順位を決め、上位5名に賞状と賞品をあげましたが、この中にアメリカの子供が一人入りました。時間の計測はサブリーダー2人がストップウオッチで計り、平均を出して記録しました。

順位 なまえ 滞空時間
1位 塩田和希くん 20秒
2位 佐藤ふたばさん 18秒
3位 佐々木海仁くん 17.7秒
4位 Cody McPhersonくん 17秒
5位 塩田理紗さん 16.8秒

 1位の塩田くんはお父さんの考えでフイルムケースを使わないでパラシュートが開くような紙筒を考案して、重量を軽くしてさらに空気の抵抗も減らしたのが成功したそうです。
 

 つぎは日米の団体競技です。それぞれ上位入賞者7名が出場して打ち上げ、時間を計りました。時間の合計で成績を判定しましたが、日本チーム(合計74.6秒)アメリカチーム(合計69.0秒)で日本チームが優勝しました。初めてのバイリンガル例会でしたが、米軍家族の子供たちも大変喜んでくれて大成功でした。午後4時過ぎに「またやりましょう」と約束してバスで基地に戻る子供たちを送りました。



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