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YACさがみはら分団 2015年12月 活動報告

12月:例会 『クリスマス会と宇宙講演会』
日  時: 2015年12月20日(日)
場  所:  相模原市環境情報センタ―
参 加 者: 団員18名、団員家族19名、 体験入団者1名リーダーおよびサブリーダー9名  合計 47名

 今年のクリスマス会も恒例の宇宙講演会で始まりました。このクリスマス宇宙講演会は分団を作った2001年から毎年行っているもので、おもに宇宙研相模原キャンパスの朝木義晴先生に低学年の子供にもわかるような宇宙のことを話していただいていました。その朝木先生が2年くらい前から国立天文台に移られて、チリの有名なアルマ(Alma)電波望遠鏡担当スタッフとして活躍されるようになりました。 いつもはチリで暮らしていますが、お正月休暇で帰国された機会にお話をしてくださることになりました。
ご講演の内容はアルマ望遠鏡の最近の成果についてです。この電波望遠鏡は南米チリ北部の標高5,000メートルのアタカマ砂漠に直径12メートルのパラボラアンテナを66台並べて大きな電波望遠鏡として使うもので、日本、ヨーロッパ、アメリカなどの多くの国の協力で設置と運営がされています。 電波望遠鏡は星から出ている電波を観測できるものですが、恒星からは電波が出ていないので、観測することはできません。しかし星ができる前のガスが集まった状態のものからは電波が出ているので観測することができます。 今日のお話は「アルマ長基線観測プロジェクト」についてのお話でした。パラボラアンテナ群を狭い場所に置くと広い視野での観測ができますが、配置を広げるとちょうど顕微鏡のように狭い場所を拡大して詳しく観測できるそうです。今度の計画では基線の長さ(パラボラアンテナを置く位置の間の距離)は20キロにおよび、一つ一つのアンテナを台車に乗せて運搬したそうです。2014年にフランスで行った作戦会議から始まって、綿密な準備を経て今年の9月に観測を始め、間もなくおうし座のHL星からの電波を拡大してとらえることに成功しました。このHL星は地球でいうと太陽に相当する星ですが、観測した画像は太陽系でいうと地球などの惑星ができる前にちりが集まって「原始惑星円盤」というものを作ったときの画像だそうです。今までアルマ望遠鏡のことは聞いていましたが、このような素晴らしい成果を上げているお話に深い感銘を受けました。
このあとおいしいクリスマスケーキをいただいたり、高校生団員の指導でプレゼント交換などして今日のクリスマス例会を終えました。



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