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YACさがみはら分団 2011年12月 活動報告

12月例会: 「分団発足10周年記念例会」
日   時: 2011年12月17日〜18日(一泊2日)
場   所: 県立愛川ふれあいの村(愛甲郡愛川町)
参 加 者: 団員28名、リーダー9名、団員家族29名、見学2名 合計68名

  今年は2001年9月に分団が発足してからちょうど10年目を迎えましたので、一泊2日の記念例会を行いました。朝10時に淵野辺駅南口に集合して10時25分発のバスで半原へ、終点の一つ手前のより糸組合でバスを降りて坂道を一持間くらい登って12時にふれあいの村に到着しました。ここで現地集合の組と一緒になり、昼食ののち午後1時から入村式をして寝具のたたみ方などの決まり事を教わりました。そのあとミーティングルームに移動して10周年記念例会を開きました。
 まずはじめに、分団設立のときに大変お力添えを頂いた的川泰宣先生の祝辞をリーダーが読み上げ、次に今年8月のロータリークラブ20周年式典に寄せられた山崎直子副団長のビデオメッセージや雑貨団による「きっと宇宙のひとしずく」のビデオなどをみてから、宇宙研朝木義晴先生の記念講演会を行いました。朝木先生は毎年クリスマス会の時に子供たちに宇宙のことを話して下さいます。今回の講演は10周年にふさわしく、この10年間に宇宙に関する学問がどんなに進歩したか、について先生が用意した項目の中から団員たちが聞きたい項目を選んでお話しする形式をとりました。朝木先生が用意した話題は
 @冥王星はなぜ「惑星」ではなくなったのだろう?
 A「第2の地球」はあるの?
 B天の川銀河の中心には何があるの?
 C宇宙のはてはどんなだろう?
 D宇宙に行けるようになるだろうか?
 E太陽系の他の天体に行けるだろうか?

の六つのお話でどれも聞きたいものばかりでしたが、子供たちが元気よく手を上げて一番はじめに選んだのは C宇宙のはてについてでした。次々に子供たちが手を上げて@からCまでお話を聞いていたら予定の一時間が過ぎてしまい、残念ながらDとEは次の機会ということになりました。
 記念講演が終わってから宿泊棟に移動して、子供たちのための記念お茶会を開きました。見事なデコレーションケーキが3つも並び、その一つにローソクを10本立てて、ハッピーバースデイを歌ったあと12月生まれの子供によってローソクが消され、ケーキを切り分けてみんなで10周年をお祝いしました。そのあと奥村リーダーから発足以来10年の分団の歴史を聞きました。

 夕食後はリーダーたちの指導の下にグランドに3台の大型望遠鏡を並べて星の観察をしました。夜は冷え込んでかなり寒かったのにもかかわらずみんな熱心に木星の衛星や「すばる」などの星を見ました。夏と違って空が澄みきっていて、観測には好条件でした。
 翌日の午前中はファイヤー場で5人が一組になって火起こしの体験をしました。昔の人がやったように木をこすりあわせて火を起こす方法ですが、まずはじめは麻紐をほぐして「ほくち」を作りました。これは摩擦の熱で出来た赤い小さな木の削りくずを移して炎にするための大事なものです。次に板の切れ込みのそばの穴に立てた心棒を一人が押さえて、心棒に回したロープの両端を左右の二人が交互に引っ張って回します。しばらく回すと心棒の下のところから煙が出てきますが、ここで止めるとまた温度が下がってしまいます。子供たちの力ではここで力が尽きて失敗することが多かったようです。最後は中学生や大人も手伝ってどの班も火をおこすことが出来ました。このときの模様は翌日のふれあいの村の「ブログ」に紹介記事が載っています。
 そのあとはお弁当を持って宮ガ瀬ダムの下にある愛川公園まで軽いハイキングをしました。愛川公園ではゴム幕で出来たドームの上で跳んだりはねたりして遊んだり、迷路を探検したりして遊びました。公園を2時に出発して半原のバス停に戻り、2時50分発のバスで淵野辺駅に帰って4時に解散しました。


【的川先生の祝辞】
 YAC相模原分団のみなさん、分団創立10周年、おめでとうございます。
 10年前に、創立間もない分団の力でロケットの七夕飾りを作ったのを鮮明に憶えています。
 3月11日を境にして、日本はみんなが心を一つにして大きな危機を乗り越えなければならない時期に入りました。みなさんがこれから生きて行く時代は大変ではありますが、それだけ新しい日本を築くという大きな意味を持つ時代でもあります。人の一生はもちろん長いものですが、今みなさんが過ごしている年齢がおそらくいちばん大切な時です。自分が生涯を通じてどのような生き方をするかという基本的な考え方が心の奥底に芽生え染みついていく時期だからです。みなさんの大切な家族や澤井分団長を始めとするリーダーの方々とさまざまな経験をしながら、他人に対する思いやりや自然への深い想い、この星を幸せな場所にしようという暖かい志を育ててください。
 宇宙はいつもみなさんとともにあり、みなさんをすぐそばから見守っています。
                              2011年12月17日     的川 泰宣

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