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YACさがみはら分団 2010年4月 活動報告

4月例会: 『針穴写真機』
日   時: 2010年4月18日(日曜日) 午前9時〜12時半
場   所: 橋本公民館工作室 および ソレイユさがみセミナールーム
参 加 者: 団員19名、団員家族17名、リーダー6名、見学3名  合計45名


 今日の予定は針穴写真機の製作と、その使い方の説明でしたが、会場に予定していたソレイユのセミナールーム4の定員を上回る参加者数になったので、予定を変更して橋本公民館の工作室を使用することにしました。工作は公民館の工作室で行い、ソレイユに移動して11時半から太陽の動きを年間を通して記録する方法をリーダーに説明してもらいました。


【作り方】
 黒色の工作用紙を使って作りましたが、時間の節約とミリ単位の切り取りが必要なので、あらかじめリーダーが切る位置に線を入れておきました。箱の形を切り取ったあと、次に二つあけてある穴の位置に裏を黒く塗った真鍮の箔を両面テープで貼り付けました。太陽の光が斜めに入ることを考えて、針穴をあける面はできるだけ薄い方が良いからです。
 それから底に沿って軽くナイフで切れ目を入れた工作用紙を折って、箱の形にしました。側面と側面が合わさるところはセロテープで留め、さらに光が入らないように幅4センチの工作用紙を黒色を裏にして両面テープで貼り付けました。ここまで工作が進んだとき、団員の一人が中を覗いて「光が漏れている」と言って箱を持ってきました。「この箱は一日中太陽を浴びるので、出来るだけ光が入らないようにしないといけない」と話してあったからでしょう。よく気がついてくれた、と感心しました。補修は黒いガムテープを使って行うようにしました。記録にはコピーアート紙という特殊な感光紙を使いますが、この紙を取り付ける直径10センチ、高さ8センチの半円筒の形のものを入れてみて、うまく入ることを確かめました。このホールダーはリーダーが準備しておきました。
 次に外側が黒い中蓋と、内側が黒い外蓋を作りました。最後にはじめに張り付けた金属箔に、太さ0.4ミリのまち針で穴を明けて完成です。太陽の動きを記録するときに夏と冬では高さに差があるので、2カ所に針穴がありますが、使わない穴は紙でふさぎます。また、夏はすこし傾けてカメラを置くために25度の角度を持った傾斜台も作りました。このカメラは木の台にテープで貼り付け、同じ台に方位磁石を付けて正確に南や東に向けて太陽の光を入れて使います。


【使い方】
 これは写真機ですから、勿論風景や人物も写すことができます。しかし、そのためには感度の良い印画紙を使ったり、暗室で現像するなど難しいことが多いのです。そこで、誰でも失敗しないで実験できる太陽の動きの記録をすることにしました。印画紙にはコピーアート紙という感光紙を使います。この紙は黄色い紙ですが、アイロンで熱を加えると青い色に変わる性質があります。しかし、光が当たったところはこの性質が無くなり、白い紙のままです。明るい光に当たると黄色の紙が白くなって、駄目になります。できるだけ暗いところで感光紙を扱うようにすることなどを教えてもらいました。
 一日中太陽の当たるところに置いておき、取り入れてから暗いところでアイロンをかけると、太陽の動いたあとが白い線になって残ります。太陽が真南で一番高くなる時間(南中時刻)は日本の明石市では丁度正午ですが、相模原市では何時頃か、そしてそのときの太陽の高度は何度か、日の出や日の入りの方角は一年中でどのように変化するかなど、調べてみることは沢山あります。時間を記録するのには針穴を2〜4分くらい隠しておくと太陽の記録に切れ目ができますので、それを利用して時間を計ることも教えてもらいました。
 これから5月の晴天の日が続くので、みんなカメラを太陽に向けていろいろな記録をしてくることでしょう。


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