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9月例会: | 『炎色反応と地球の大きさを測る実験』 |
日 時: | 2009年9月19日(土曜) 10:00〜14:00 |
場 所: | 相模川ビレッジ若あゆ |
参 加 者: | 団員14名、団員家族22名、リーダー5名、見学者3家族10名 合計51名 |
午前九時半過ぎに団員たちとその保護者などが若あゆに集まって受け付けを開始、10時に職員の方による入村式を行って今日の実験を始めました。
午前中の実験は金属の塩類の種類によって炎の色が変わる炎色反応の実験で、火を使う実験なので若あゆまで来たのはそのためでした。簡単な説明の後、まずはどんな現象かを見ようと全員バーベキュー場に移動しました。用意した容器に中学生団員たちが塩化ナトリウムなどの塩類を入れて水で溶かして準備しました。ホウ酸も使いましたが、これは水では溶けにくいのでアルコールで溶かしました。
学校の授業などで見せるのは白金線に塩類を少し付けてブンゼンバーナーの炎の中に入れてみせるのですが、ここはバーベキュー場ですから、思い切って大きい炎で実験できます。
金属のお皿にアルコールを入れて燃やすと、ほとんど色はつきませんが、これに食塩の溶液を加えて火を付けると黄色の炎が出ます。お皿をいくつも並べて、それぞれにカリウム、リチウム、カルシウム、ルビジウム、銅などの塩類やホウ酸を入れて火を付けました。黄色、赤、緑、薄い青色などいろいろな色を出して燃えました。特に塩化リチュウムの出す赤色は見事でした。ホウ酸も緑色のきれいな炎を出して燃えました。
塩類の種類と燃えたときの色は次の通りです。ナトリウム(黄色)、カリウム(薄い青色)、リチウム(赤色)、カルシウム(橙色)、ルビジウム(赤色)、銅(緑色)、ホウ酸(緑色)。
このような性質は、花火に色を付ける時に利用したり、どんな金属の塩類かを調べるときに利用することなどを説明してもらいました。
昼食の後、午後からは巻き尺で地球の大きさを測る実験をしました。今日はGPS(全地球測位システム)という器械を使いますので、先ずこの器械のことを説明してもらいました。それと、私たちが地球上の何処にいるかを示す「緯度」と「経度」のことをについてリーダーから話を聞きました。
実験する場所は「自然の村公園」というところで、歩いて10分くらいのところです。道路などでは車が通るし、南北にまっすぐ歩けるところがないためです。
公園に着いてから南北にまっすぐに歩けるところを探して、スタート地点を決めます。その場所の緯度と経度を記録したのち、一人ずつGPSを手で持って、画面に出ている経度の値が変わらないように北、又は南に向かって歩きます。数十メートル歩いたところで止まってその位置での緯度を記録します。それとスタート地点からの距離を巻き尺で測りました。
2台のGPSを使って交代で全員が実験したのち、再び若あゆに引き返して計算しました。
小学校低学年の団員には計算式を考えてもらうのが難しいので、中学生団員が公式を考えて黒板に書き、それに先ほど計った値を入れて電卓で計算してもらいました。結果は写真に記録しましたが、ほとんどの子供が3万8千キロから4万キロくらいの値を出しました。正解は4万キロなので、よく数値が正確に出せたものと、感心しました。歩いて測った距離はわずかに数十メートルでしたが。
最後に長谷川リーダーから紀元前の時代に昔の人がどうやって地球の大きさを測ったか、の話を聞きました。それから、今の1メートルという長さは地球の大きさから決めたこと、そして今は使われなくなりましたが「メートル原器」という基準の物差しが世界中の国々にあることなどの解説をしてもらい、午後4時に閉村式を行って解散しました。
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