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YACさがみはら分団 2008年7月 活動報告

7月例会: 『水ロケット競技会2008』
日   時: 7月21日(海の日) 午前8時〜午後4時
場   所: 相模原市 三段の滝下多目的広場
参 加 者: 相模原分団:団員20名、団員家族20名、リーダー8名
すみだ分団:団員2名、団員家族1名、リーダー1名
藤沢分団 : リーダー2名
その他応援:相模原グリーンロータリークラブ2名、弥栄高校インターアクトクラブ3名
見学(招待):KU-MAの会・的川先生                 以上総合計:58名


 この水ロケット競技会も今年で第5回を迎えました。梅雨が明けたばかりの相模川の河川敷にある会場にスタッフは午前8時に集合して、テントを立てたり、ラインを引いたり、発射台の準備をしたりして、参加者の到着を待ちました。

 今年はロケット工学の第一人者の的川泰宣先生(子ども宇宙未来の会・KU-MAの会会長)もわざわざ見学にお見えになり、競技会の開始から終了まで猛暑の中をすべての水ロケットの発射状況を克明に写真に記録されていました。これらの写真は翌日には分団に届けて下さり、今後の水ロケットの研究に大変参考になるものでした。

 午前9時半から受け付けを開始。参加者は受付を済ませたのち、まず持参した機体の検査を受けました。合格した機体にはエントリー番号を記した合格証を貼って貰います。不合格の機体はバランスやノーズコーンを修正して再検査です。24名がエントリーして、午前10時半から距離競技を開始しました。

 飛ぶ距離を競う距離競技ではロケットの発射条件を一定にする必要があります。今年は、仰角45度、ボトル内圧を6気圧の一定条件にしました。普通の手押し式の空気ポンプには逆流防止のため虫ゴムが取り付けてありますが、そのためポンプのメーターの示す圧力と実際のボトルの内圧は2気圧くらいの圧力差があります。しかも虫ゴムの状態によって一定ではありません。つまり、ポンプのメーターの圧力を一定にしても実際のボトルの内部の圧力は違うことになります。そこでこの逆流防止弁を取り外してコックをつけた装置を使いました。加圧にはレギュレータ−つきのコンプレッサーを使います。こうすると一定の圧力になるとポンプが自動的に停止して、ボトルの内部の圧力はいつも同じになります。そこでコックを閉めて、空気漏れや水漏れがないか、チェックします。水の量は約500ミリリットル前後で各自に決めて貰いました。3台一度にセットし、着弾点や周囲の安全を赤白の手旗で確認したのち、順番にカウントダウンして発射しました。

 今年は距離の計測にも新しい方法が登場しました。昨年までは10メートルおきに引いた円弧のラインからの距離を巻き尺で計測していましたが、今年はロータリークラブの方のご厚意で、土地測量に使用する測量器械を使用させて頂きました。これは反射板を使ってレーザーで距離を測定する器械で、着弾すると着地点に反射板を持ったスタッフが駆けつけて、発射点から遠隔計測をします。精度は素晴らしく誤差3ミリとのことで、記録もメートル単位で小数点以下2桁です。おそらく水ロケットの成績の記録にこのような器械を使用するのは初めてのこと思われます。本部のすぐそばで計測するので、連絡も簡単でした。

 みんな2回の試技を行って、1位(143.11m)、2位(136.85m)、3位(130.63m)の成績でした(成績表)。的川先生の記憶によれば、これはおそらく一本式のペットボトルロケットによる記録としては、これまでの最高記録であろうとのことでした。発射条件が一定であり、計測も精度の良い方法を採用したので、今後の参考になると思われます。

 昼食ののち、午後1時半からは発射位置を広場の中央に近いところに移して、定点着地競技をおこないました。これは70メートルのところにおいた的に向けて発射し、着弾点が的にどのくらい近いか、で成績を競うものです。エントリーした12名が水の量、加圧の圧力(このときは手押しポンプを使用しました)、発射角度など、各自が自由に決めて、3回の試技を行って、正確さを競いました。100点満点で的から外れた距離1メートルについて5点の減点です。1位89.0点(2.2m)、2位82.75点(3.45m)、3位82.25点(3.55m)の結果でした(成績表)。

 昨年まで行っていた2本連結のペットボトルロケットによる高度競技は安全面から今年は中止し、その代わりに加圧を少し低くして仰角約30度で発射して、デモフライトを行いました。3名の団員が持参したロケットを発射し、そのうちの一台は見事な飛び方で飛行しました。

 午後3時半にはすべての競技を終了し、表彰式ののち全員で記念撮影を行って解散しました。みんなの成績は別表の通りでした。講評で的確なご指導を頂いた的川先生、色々と便宜をお図り頂いたグリーンロータリークラブの方々、およびスタッフとして朝早くから手伝って下さった弥栄高校インターアクトクラブの方々にお礼申し上げます。特に測量用機械を持参して、計測までして頂いたロータリークラブ会長の佐藤真吾さんと高橋正之さんに厚く御礼を申し上げます。



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