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YACさがみはら分団 2008年5月 活動報告

5月例会: 『太陽ビジョン(ソーラースコープ)を作ろう』
日   時: 5月18日(日曜)午前9時〜午前12時
場   所: 相模原市ソレイユさがみ セミナールーム5および3
参 加 者: 団員21名、団員家族13名、リーダー5名、見学2名 合計40名



 今月も参加者が多く、用意した部屋では定員以上になるのでもう一部屋追加しての例会でした。作るものは太陽の観測装置です。来年は日食があり、又黒点などの太陽の現象は日中でも観測できるので、是非作って見たいと思いました。

 ソーラースコ−プというのはフランスの人が考えたもので、凸レンズと凸面鏡を組み合わせることで焦点距離をうんと長くするともに、箱の中で反射させて太陽を大きく写す装置です。販売されているものの焦点距離はなんと9メートル。これくらいにすると太陽が7〜8センチくらいに映ります。

 このような装置を作るためのレンズは何とか手に入るものですが、凸面鏡は大変特殊のもので、手に入りません。そこで、今回は性能は大変見劣りするものですが、まず原理的に太陽が写せるものを、手作りの凸面鏡を使って作ることから始めました。凸面鏡が理想的なものでないために太陽の像が小さいのが欠点ですが、この点は将来もっと改良を予定しています。

参加団員を二つのグループに分け、次のようにして装置を作りました。
 グループ1:段ボールを裁断したものを使って観測箱を作る。
 グル−プ2:観測箱を載せる架台、レンズを取り付けた筒、および凸面鏡ユニットの3点を作る。
途中で交代して全員が約2時間で装置を仕上げました。


1)観測箱
 市販の段ボール箱を長谷川リーダーの設計によって裁断したものを折って組み立てました。内部に像を映す白い紙を貼ったあと、正面の中央部に直径35ミリの穴を開けて完成です。この箱の側面には丸いハトメがつけてあり、その穴に支柱の丸い棒をはめて太陽の方向に箱を動かすことが出来るようになっています。



2)架台
 厚さ約20ミリの底板の両側に支柱を立てます。支柱は底板の中央の側面に直角になるようにネジで留めます。支柱の上のほうには内向きに直径9ミリの丸い棒がつけてあり、それが段ボール箱のハトメの穴にはまるようになっています。



3)レンズユニット
 これはレンズを取り付けて、その位置を調節できるようにした塩ビの筒です。
 直径50ミリ長さ6センチの紙の円筒に、レンズ(焦点距離340ミリ)、あまり強い光が入らないようにするための黒い紙リング、および先端のレンズフードになる短い紙筒を重ねてセロテープで3カ所ほど仮止めし、そのうえをアルミテープで巻きます。この紙筒をネジつきの塩ビのパイプにかぶせるのですが、動かしてみてあまり緩くないようにガムテープで隙間を調整します。



4)凸面鏡ユニット
 凸面鏡は前回の4月例会で実験した鏡の作り方と同じ方法でリーダーが時計皿に銀メッキして作りました。中央部分だけメッキしてありますが、この凸面鏡をジャムのふたの中央に穴を開けたものに鏡の面が穴から見えるようにいれ、裏から丸い発泡スチロール板で押さえます。



 このようにして作った部品を組み立てました。まず架台に観測箱を載せます。次に段ボールにあけた丸い穴にレンズユニットをネジで止めます。凸面鏡ユニットは実際に太陽の光線を入れてみて焦点を結ぶ位置に取り付けるのですが、この日はとうとう一度も太陽が出ませんでしたので、両面テープで取り付ける準備をするところまで作って完成にしました。



 あいにく太陽の光線を入れてみて調整することは出来ませんでしたが、家に持ち帰って試した団員から太陽が映ったとのメールが来ましたので、まず太陽を映して見ることは出来たようでした。晴れた日にもう一度集まって、使い方の講習と購入したソーラースコープとの比較をする予定です。将来はもっと改良して市販のソーラースコープのような性能のものにしたいものです。



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