4月例会は昨年に引き続き相模原市の大凧祭りに参加しました。4月の2日間で昨年製作した中凧の破損状況を調べて、修理と追加の工作を行い、5月に開催された大凧祭りで中凧を揚げました。
両日とも五月晴れに恵まれ、参加者も延べ66名になって、盛会でした。
1)中凧補修:(指導:勝坂大凧保存会、荒井会長、関根さん、高橋さん)
《4月14日》
昨年揚げた中凧を倉庫から運んできて、みんなで点検しました。大きな骨が何カ所か折れていて、結局左右の大事な骨は交換しました。交換した骨に細い骨を結びつける作業が結構大変でした。出来上がったあとは、広いところで糸目の修正です。いったん全部バラバラにしてつけ直して、14本(上から5本、3本、3本、3本)の糸目をきれいに張りました。
骨組みの補修と平行して凧に貼る紙の製作です。1間(1.8メートル)四方の大きさの凧に横に4等分して取り付けるように細長い丈夫な和紙を用意し、4辺に折り返しをつけて20番くらいの凧糸を挟み込んでのり付けしました。
《4月15日》
第2日目は字を書く作業です。まず1時間くらいで書く文字を決めました。去年は「宇宙」と言う文字でしたが、今年は沢山の候補が出たなかから、団員たちの投票で「銀河」と決まりました。
最後はいよいよ字書きです。去年は紙を切り抜いて型紙を作り、屋外で板に張り付けて水性の塗料をスプレ−で吹き付けましたが、今年は風が強いこともあって、指導して頂いた荒井会長から伝統的な大凧の字の書き方を教えていただきました。
まず木炭で字の輪郭を書きます。なるべく大きく、はみ出すように書きました。二つの文字が重なるようにすると、大きく見えます。この輪郭をまず黒色の塗料でふち取りをして、その中に赤と緑の色で少しかすれるように書いてゆきます。みんなで交代しながら字を書いて仕上げました。もう少し太い字にしたほうが良かったな、と言う意見が出ましたが、立派に仕上がりました。
2)凧揚げ
《5月4日》
午前9時に大凧会館に集合。みんなで凧を担いで勝坂会場に向かいました。天気予報では強風注意報が出ていましたが、午前中はあまり強くなくて、中凧にとって適当な風に思われました。会場に着いて紙を貼り付けて準備してから、開会式に全員で参加しました。市長さんが挨拶の中でこの大凧が相模原市の伝統の文化財であることなどをお話しになりました。
勝坂会場では保存会の方が5間凧と2.5間凧の二つの凧を準備されていて、5間凧はまもなくうまく揚がり、その後、3時間近くの記録を立てました。2.5間凧のほうは中々調子が出ませんでした。大凧が上空で落ち着いているときに、宇宙少年団の1間凧を揚げましたが、うまく揚げることが出来て、30分くらい浮かんでいました。少ししっぽが重そうで、風が弱くなったときに降りてしまいました。午前中はこれで終わって、お昼を食べてから、又挑戦し
ました。
少ししっぽを軽くしたり、糸目の位置を修正したりして、だんだんとこつをつかみました。うまく揚がったと思ったら、揚げ糸が手から離れて、凧が水中に落ちてとうとう紙が濡れて破けてしまいました。反省点は凧を揚げるときの手順で、全部の準備が出来ていることを確認しなかったからでした。これで「銀河」凧は消滅してしまいました。
そこで、昨年の「宇宙」の登場です。今度はうまく揚がりましたが、風が強くなって、大凧も降ろす様になったので、こちらも降ろしました。
《5月5日》
昨日と同じように午前9時に集合。昨日は所用で来られなかった団員たちも参加して、再び凧揚げをしました。一度、紙を骨に縛りつているところがゆるんで、不安定になりましたが、無事に着地させることが出来、昨年のような骨折事故は起きませんでした。
午後になって、勝坂保存会の方から、女性にあげさせたいから少年団の凧を貸して欲しいと頼まれて、待機していましたが、結局大凧揚げで時間を取られて、この企画は中止となりました。最後に大凧など
を全部降ろした会場で、「宇宙」凧だけが一人空高く上がって勝坂会場を独占して、この日の凧揚げは終わりました。
みんなで力を合わせて揚げることの面白さを体感した一日でした。
ご指導いただいた勝坂大凧保存会の皆さんにお礼申し上げます。