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4月度例会: | 『中凧(1.8メートル×1.8メートル)作り』 |
日 時: | 第1回目:2006年4月8日(土曜日)午前9時30分〜午後3時 第2回目:2006年4月15日(土曜日)午前9時30分〜午後1時 |
場 所: | レンゲの里あらいそ(大凧会館)工作室 |
参 加 者: | 第1回目:団員9名、団員父兄1名、リーダー4名 合計14名 第2回目:団員7名、団員父兄5名、リーダー4名 合計13名 |
相模原市は毎年5月の連休のときに5間(約9メートル)〜8間(約14メートル)四方の大凧を揚げることで有名ですが、今月の例会はその大凧作りに挑戦しました。「相模の大凧文化保存会」というのがあって、寛永年間からの伝統の作り方を守って、毎年作っています。今回はその作り方を教えていただくことにしました。
始めて作るのにいきなり何間もの大きな凧は難しいので、今回は1間(1.8メートル)四方の中凧作りです。場所は大凧会館の工作室を使いました。中凧といっても結構大きな凧で、大凧文化保存会の方に指導していただきました。
今日の作業は骨組み作りと凧に付ける紙の準備です。9時半の集合時間に団員とリーダーが集まって見ますと、もう保存会の方が5人もお見えになっていて、竹の骨組みを机の上に並べてありました。太い骨(幅1.5〜2センチくらい)が縦横ともに5本、細い骨(幅数ミリくらい)縦横ともに12本です。
まず太い骨で枠を作りますが、このときには針金を使って縛り付けてゆきます。ここまでは保存会の方が作業してくれました。その時間を利用して、相模の大凧の歴史や、特徴などを説明していただきました。
普通、凧は骨組みに紙を貼って作りますが、相模の大凧は紙を何枚かに分けて、ひもで骨に縛り付けるのが特徴だそうです。こうすると風が強いとにには紙の枚数を減らすことで力の調節が出来ますし、保管するとににも紙が外せるので便利です。今回作った凧も紙を4枚に分けて結びつける方式でした。
次は細い骨の結びつけです。竹の骨が十文字に交差したところをすべて結んでゆくのですが、まず丈夫に結ぶ方法を教えていただきました。それは交差したところを四角に囲むようにひもをまわして一度結び、次に横方向にひもをまわして今度はまわしたひもを締め付ける方法です。こうすると竹が動かなくなります。
簡単なようですが、何しろ結ぶところが400カ所もあるのでかなり時間がかかりました。 紙は丈夫な和紙で、50センチ×190センチに切ったものを4枚使います。四方をのりしろ分だけ折り返してひもを通してのり付けします。10センチくらいひもを出しておいて、これで凧に結びつけるのです。
最後に凧に「張り」といって、反り返らせるために針金で横の両端を引き寄せて、この日の作業を終了しました。
この日の作業は糸目をつける作業と、紙に字を書くことでした。「糸目」とは凧を引くため凧の全面につける細い糸のことで、凧が横を向かないようにするために大変大事なもので、きれいに仕上げると凧が立派に見えます。横の竹に、上から5本、3本、3本、3本の合計14本をつけますが、引くときに一番力がかかるのはこの中の3本だそうです。長さも大事でそりを付けた凧の横幅の8倍くらいが良いとのことでした。今日の凧では14メートルでした。 保存会の方の指導で、全部の糸目をねじれたり、絡んだりしないように慎重に付けました。出来上がって端をまとめてみると、見事な糸目が出来上がりました。この端に、引き綱を付けるのです。
紙に書く字は第一回の時に、団員がみんなで決めました。いろんな案が出て、はじめはポスターのような絵入りのものでしたが、これまでの大凧を参考にして議論した末に「宇宙」の2文字を行書体で書くことに決まっていました。ふつう、大凧にはペンキで字を書くそうですが、子供たちで書くので安全な材料として水性のスプレーを使うことにしました。
まず模造紙をつなげて1.8×1.5メートルくらいの紙を作り、鉛筆で大きな字の枠を書きました。書いてみて気に入らないので何度か書き直して、最後に切り抜いて型を作りました。これをベニヤ板に付けた凧の紙の上にセロテープで貼って、屋外でスプレーを吹き付けました。はじめの字は赤、次の字は緑で、少し重なるようにしました。
初めてにしては、大変良くできました。5月の連休の時にみんなで揚げましょう。揚がったときに字がどんなに見えるか、楽しみですね。
色々とご指導を頂いた「相模の大凧保存会」の皆さんに厚くお礼申し上げます。<澤井>
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