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11月度例会: | 『「こどもわくわく宇宙教室」参加』 |
日 時: | 2004年11月20日(土)〜21日(日) |
場 所: | 相模川自然の村・ビレッジ若あゆ |
このホームページでも募集しました「こどもわくわく宇宙教室」は快晴の11月20,21日の2日間にわたって、相模川自然の村・ビレッジ若あゆで行い、成功裡に無事に終えることが出来ました。
今回の企画は独立行政法人・オリンピック記念青少年センターの「子どもゆめ基金」の助成を受けて行ったものですが、毎年宇宙研が主催している「宇宙学校」がどちらかと言えば大人向きの企画であるのに対して、小学校4年生以上を対象にしたこども向きのものです。
1泊2日の企画で50名を目標におもに相模原市民を対象に募集しましたが、定員以上の応募があり、締め切り近くにはお断りせざるを得ないような状況でした。最終的に56名の小、中学生が参加して盛大に開催することが出来ました。
授業は「太陽系について知る」「地球の外からの贈り物・隕石について知る」「手作りのプラネタリュームで星のことを学ぶ」「宇宙に行く手段としてロケットを学ぶ」の4時限です。
第1日目の「太陽系」は、宇宙研の朝木先生にお願いしましたが、こどもに分かりやすい内容ながら、太陽系の惑星が内惑星、外惑星に分けられること、内惑星は地球のような岩石で出来ているが、木星などの外惑星は水素ガスやへリュームガスなどの気体で出来ていること、太陽も大きなガスのかたまりであること、金星や水星が想像も出来ないような高温で、しかも大気が濃硫酸や高い圧力の炭酸ガスであることなどを分かりやすく説明してくれました。 次に実際の太陽系の広がりを体感して貰うために、太陽、地球、木星などの模型を持って相模川の中州に行き、巻き尺を使って距離を測って太陽からの距離と大きさを実感しました。直径1.2メートルの太陽の風船からは、木星は数百メートルも離れていて歩いても10分ぐらいかかり、「木星は遠いなあ」と言いながら教室に帰ってきました。
参加者が多かったので、2班に分けての体験で、もう一つの班は長谷川リーダーから日食、月食のことをボールを使って教えて貰いました。
第2時限の「隕石」は国立科学博物館の名誉研究員の島正子先生にお願いし、国立科学博物館から借りてきた隕石の標本を実際に手で触ったり、持ったりして「宇宙から地球への贈り物・隕石」が地球上の岩石と違うこと、地球の年令が約46億年と言われている理由など、地球のことを調べるのに大変役に立っていること、日本には比較的多くの隕石が落ちているが、それでもこれまで日本に落ちた隕石は50件に過ぎないこと、隕石のなかの球状隕石と言われているものは無重力状態で鉱物が結晶したから、など沢山のことを教えていただきました。
夕食後は「手作りプラネタリュームの体験」で、講師の高尾さんはもともと大きなプラネタリュームの設計をしていた方ですが、こどもと対話しながら説明したいと考えて、こどもと一緒に寝そべって星を見るようなミニプラネタリュームを自作した方です。山梨から一切の道具を車に積んで、若あゆまでこられました。3メートル四方くらいの四角いテントに黒い遮光幕を張って、その中にドームを吊し、中央に投影機がおいてあります。子供たちは15人くらいの班に分かれて、ドームの周辺から頭をつっこんで寝そべります。そうすると上に夜空が浮かぶというわけです。中の明かりをだんだん暗くして行くと、全天に星が輝くようになります。北半球だけで約1万3千個の星が投影されます。空を見る位置も北半球から南半球まで自由自在で、時間を追って空の星の変化を説明してくれました。
第2日目は「ロケット」です。塩田さんの指導で、本物のロケットと同じ原理で飛ぶモデルロケットをカレンダーなどを使って工作室で作りました。カレンダーを丸く筒状に巻いてその下端に推進用の火薬を巻き付け、上の端にはフイルムケースをゴムひもでつなぎます。そしてそのゴムひもに80センチくらいの幅広のポリエチレンのすずらんテープを結びます。これはストリーマーと言って、ロケットが落下するときに少しゆっくり落ちようにするためでパラシュートの代わりです。先端のフイルムケースにとんがり帽子をかぶせて空気の抵抗を減らすようにして出来上がりです。昼食後、中州に行って全員が順番に打ち上げました。 ロケットを発射台にセットして、カウントダウンの号令のもとに発射しますが、発射するときにはみんな緊張していました。到達した高さは離れたところからロケット用の高度計で測りましたが、最高記録は約80メートルでした。約60機を発射して、1回も失敗がありませんでした。高く高く上がるロケットは見ていて気持ちが良いです。
これで、今回の宇宙教室は終わり、参加した人は修了証と、ロケットの高度記録証を貰って、みんな満足して帰って行きました。この教室を支えて下さったビレッジ若あゆの職員の方やご支援いただいた皆さんに感謝します。<澤井>
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