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相模原グリーンロータリークラブ 第476回例会週報 |
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475回 | 477回 | 2002-03週報目次 |
◆子どもから学ぶ 澁谷武男会員 |
<子どもから学ぶ> 澁谷会員 今月の始めに頂いた『10周年記念誌』を見て、自分の卓話は前回いつ頃だったのかと探して見ましたら、平成8年までさかのぼりました。自分では色々お話しをさせて頂いている様に感じておりましたが、錯覚とは恐ろしいものですね。 さて、今回は、ロータリーに入会してから10年が経過しました。知られざる自分の世界(仕事関係)を少しお話しさせて頂こうと考えております。あまり業界の話はしないのですが、昨今の社会環境や教育環境が全体的に荒廃している様に感じますので、その原因とまでは行きませんが、その前段を受け持っております幼児教育(幼稚園)について少し話をしてみたいと思います。 皆さんもご存知かと思いますが、幼稚園の発祥は、ドイツです。フランケンブルグに「小さな子どものための仕事場」と称する集団保育施設を作ったのが、「幼稚園の父」と言われておりますフレーベルなんです。1840年に子ども達と共に野原に散策に行った時、フランケンブルグの景観の素晴らしさに感嘆し「みつけた、その名は幼稚の花園:キンダーガーデン(幼稚園)とすべきだ」と叫んだと言われております。彼は子どもの生活の中に人格の本質と神性を見いだし、これを開発し、あらゆる面に向かって高めていくことが教育であると考えました。後にフレーベルは、恩物と呼ばれる遊具を造りだし、子ども達の遊びに使われました。 では、日本に於ける幼稚園の誕生はと言いますと明治9年、東京女子師範学校付属幼稚園(現在のお茶の水女子大学)が、日本に於ける最初の幼稚園と言われております。保育内容的には、フレーベルの原理をそのまま取り入れた保育が行われていたとのことです。この時代の幼稚園は一般家庭の人は入園できず、特殊な人のみその世界を過ごしていたのです。 戦後日本の教育体系が整備されたのは、幼稚園誕生から710年以上経過した昭和22年です。この年に学校教育法が制定され、学校教育が広く庶民に普及し始めたのです。 これらの歴史を踏まえ、現在の幼稚園や幼児教育が発展・普及して来た訳で有ります。 さて、幼児教育の内容的なことに入りますとそれぞれの幼稚園においては、建学の精神に基づいて特色ある保育が日々展開されているのが現状です。大変この部分はメンタルな領域ですので、自分の幼児教育に対する考えをお話ししたいと思います。 私の大好きなのは、ペスタロッチやフレーベルやデューイではありません。日本の倉橋惣三先生(さん)が一番自分としては好んでおります。倉橋先生の選集『育ての心』の中に幼児に関するとても重要な考えが書かれております。これからその選集の一部を読みますので、お聞き下さい。
驚く心 そして、こんな内容も選集のなかにあります。
一点の厳粛味 子どもの自由な活動の背景には、教師、保育者の細心な準備、心づかい、計画や配慮があり、それを自然と生活の中に溶け込ませて行くことが必要であると考えます。そして大人が子どもに対する時に、柔軟な心をもって向かわないと共に共感・共鳴することは出来ないし、心を開いてはくれません。純真無垢な子どもが自らの心を開いてくれるのは、共に、同じレベル・感覚で事にあたらなければ、仲間にはなれないのです。大変厳しい世界です。 最後にもう一つ、読まさせて頂きます。
芽が出ていましたと告げにくる子がある。花を見つけたといって飛んでくる子がある。つれられて行って見ると、その芽は低い雑木の枝の小さい粒であり、その花は、草の葉がくれの名もない蕾である。
ご静聴、有り難うございました。
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岡村孝子さん
ブラジルから帰ってきておとといで一ヶ月が経ちました。今は日本にいることが楽しくてしょうがありません。
ブラジルにいる時ももちろん負けないくらい楽しかったですが。
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