<日本宇宙少年団 相模原分団のこと> 澤井 政信 様(分団長)
相模原グリーンロータリークラブの皆さんが、社会奉仕の一環としてこの宇宙少年団の設立を企画され、様々な準備を経て昨年9月にその実現に至ったことに深く敬意を表したい。私はリーダーのまとめ役として指名されてこれまでお世話をしてきたが、今日は、これまでの活動や将来のことについてお話しする機会を得て、大変喜ばしい次第である。
1.私と宇宙との関わり合い。
私が宇宙のことに関心を持つようになったのは、おそらく皆さんとはかなり違っていると思う。私の専門は有機合成化学で、あまり宇宙との関わり合いはなかったが、そのきっかけとなったのはカルシトニンというホルモンの研究からである。このホルモンの製造をことを調べていた時、アメリカのア?マ?社という製薬会社が非常に熱心にこのホルモンの製造を研究していて、その理由が、どうも宇宙飛行と関係があるらしいと言うことが分かった。宇宙飛行をしていて長時間無重力の世界にいると、地球に帰還したときに骨が極端に弱くなり、満足に立てない状態となるそうである。骨からカルシュームが抜け出していたためで、それを回復させて、骨に又カルシュームを戻す働きがこのホルモンにあった。人間の骨は、地球上の重力という力のおかげで、この強度を保っているのである。
2.相模原分団の発足とこれまでの活動。
昨年9月のクラブ設立10周年記念に併せて「日本宇宙少年団相模原分団」が日本での113番目の分団として誕生した。分団結成以来の活動については詳細は略すが、これまでの活動のテーマのみを記録しておきたい。
水ロケット(2001年10月)、しし座流星群(11月)、クリスマス会(12月)、日本化学未来館見学
(2002年1月)、日時計の制作(2月)、水ロケット(3月)、天球儀の制作、GPSの体験、太陽のフレア?観察(4月)
3.これからの活動予定。
宇宙の大きさをはかろう(5月)、飛行機の飛ぶ原理、(6月)、熱気球の飛翔体験と模型作り(7月)、たてしな自然の村一泊旅行(8月)、栗拾いやブドウ狩り(9月)、火薬ロケット(10月)、筑波の宇宙開発事業団見学(11月)、クリスマス会(12月)、
4.相模原分団の活動方針
○宇宙は勿論のこと、子供達が科学全般に興味を持つようになるための実験や講話。
○野外活動や団体生活を通じて他の団員との協調性を養う。
○単に知識だけでなく、ものづくりを通して創造性を養う。
○一般教養として、文化的な素養も身につける。
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