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YACさがみはら分団 2011年9月 活動報告

9月例会 : 『モンキーハンティングと重力の勉強』
日   時: 9月19日(月、祝日・敬老の日) 午後1時〜午後4時半
場   所: 相模原市 総合学習センター
参 加 者: 団員25名、団員家族17名、リーダー7名、見学者2名  合計51名

 モンキーハンティングというのは、「サルを鉄砲で撃つ」という意味で、昔の物理の教科書にはあったそうですが、サルがかわいそうだと言うことでいまでは使っていません。サルが木から飛び降りるところを鉄砲で撃つにはどこに向けて撃ったらいいか、と言うことを考える実験です。今日は「日本ガイシ」と言う会社がニュートンという雑誌に載せた広告で紹介してあった方法を改良してみんなに実験して貰いました。その方法はサルに見立てたアルミ缶のふたに鉄の板を張り付けて電磁石でつり下げ、サルを射る矢を発射した瞬間に電流が切れる仕掛けを作っておくものです。仕掛けのポイントは矢が通るパイプの出口のところに細いアルミ箔を張っておいて、このアルミ箔を通って電気が流れるようにしておきます。矢が発射されてこの位置を通ると、アルミ箔を突き破って電流が遮断され、同時にアルミ缶が落ちるわけです。
 この装置でどこに向けて矢を発射すればいいか、と言う実験をしました。正解は落ちる前の缶に矢を向けて矢を放つとうまく当たるというものでした。缶は重力(地球の引力)に引かれて落ちますが、発射した矢も狙った方向からだんだん落ちてゆくのでうまく当たります。実験装置は3台用意して、一人一人実験して見ました。うまく命中するたびにあちこちで歓声が上がりました。また、毎秒30回撮影する高速連写カメラで撮影をしてみると、缶が落ちるのに合わせて矢がだんだん落ちながら飛んでいる状況も分かりました。 分団のホームページに、この画像の動画を載せようと思っていますが、うまく再生できると良いですね。
 缶と矢は重さが違うのに何故同じ速さで落ちるのかな、と言う疑問には、この実験のあとで重たいものと軽いものが落ちる速さを比べる実験をして説明してくれました。それは直径5センチくらい、長さ1メートルくらいのガラス管のなかに金属、プラスチック、羽毛などを入れてある装置で、逆さにすると上から中のものが落ちる様子を観察できるようになっています。普通は金属のような重たいものが早く落ち、羽毛はとてもゆっくり落ちて来ますが、この中の空気を真空ポンプで抜いて真空にすると、今度は一斉に同じ速さで落ちてきます。つまり空気のなかでは空気が邪魔して落ちる速さが違っていたのですが真空の中では同じ速さでした。このように空気の抵抗(邪魔している力の大きさ)があまり変わらないときには重力に引かれて落ちる速さは同じになるのです。
 さらに、人間の身体の反応の速さを測る実験もしました。重力で落ちる距離と時間の関係を両面に書き込んだ長さ50センチくらい、幅5センチくらいの厚紙を手で挟んで落として、すぐにまたつかむことをしました。何センチ落ちたときにつかんだか、で身体が反応する早さが分かりました。
 

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