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YACさがみはら分団 2009年11月 活動報告

11月例会: 『磁石の実験』
日   時: 11月15日(日) 午後1時〜午後3時30分
場   所: 矢部青少年学習センター 中会議室
参 加 者: 団員28名、団員家族21名、リーダー3名、見学者1家族(3名) 合計55名


 「ネオジム磁石」という強力な磁石がかんたんに手に入り、実験に利用できるようになりました。今回は、ネオジム磁石を使った次の工作・実験をおこないました。
 (1)クリップモーター作り[工作]
 (2)ネオジム磁石のおもしろ実験[リーダーによる演示実験]
 (3)なんでもスピーカー[リーダーによる演示実験]

(1)クリップモーター作り
 クリップモーターの作り方をスクリーンに映した画像と動画で見て、だいたい理解した後、作り始めました。最初はコイル作りです。40cmくらいのエナメル線を単3乾電池に6回巻いてコイルを作り、コイルの腕の一方は紙やすりで全部エナメルをはぎ、他方は片面だけエナメルをはぎました。次に2個のクリップの金属線を伸ばして単3乾電池のプラス極とマイナス極にそれぞれセロテープで貼り付け、ネオジム磁石を電池にとり付けました。クリップの曲がった内側にコイルの腕をのせると、すぐにコイルが回転し始めるものもありましたが、多くはすぐには回転しませんでした。上手に回転させるためにはコイルのバランスをとることが大切で、皆ていねいにコイルの腕をまっすぐにしたりコイルのゆがみを直したりして、全員コイルを回転させることができました。


(2)ネオジム磁石のおもしろ実験
 ネオジム磁石は強力な磁石で、棒磁石やフェライト磁石では見られない現象をみることができました。最初に、リーダーが1つの磁石を手の平の上に置き、もう1つの磁石を下から手の甲に当てると磁石は互いに引き合い手をはさみます。甲側の磁石を動かすと手の平の磁石も動き手品を見ているようでした。次は、一万円札に磁石を近づけて観察しました。すると、1万円札は磁石に引き寄せられました。これはインクに磁石の成分が入っているためです。次は、アルミニウム板の上で磁石をすべらせたり、アルミニウムパイプの中で磁石を落下させたりする実験です。磁石の動きはとても遅くなりました。とくに、アルミニウムパイプの中を落下する磁石はゆらゆらとゆっくりと不思議な落ち方をします。これを一人一人観察しました。アルミニウムは磁石に引き寄せられない金属ですが、磁石によってうず状の電流が流れるためにブレーキの役目になって動きが遅くなることを教えてもらいました。


(3)なんでもスピーカー
 なぜ、コイルと磁石でスピーカーになるかを順を追って、実験をしながら説明をしてもらいました。コイルに電流が流れると電磁石になり、コイルに流れる電流の向きや大きさが変わると磁石の受ける力の向きや大きさが変わります。実際に、ラジカセにコイルをつなぎ、クリップモーターで使ったネオジム磁石をコイルの中に置くと、コイルに流れる音声電流によって磁石が踊るように振動する様子が見られました。ネオジム磁石を大型のものに代えてコイルと磁石を手に持つと振動が手にもわかり、耳を近づけると小さな音が聞こえてくるのがわかりました。振動するものを別のものにくっつけると共鳴という現象のため音が大きくなります。そこで、コイルと磁石をカップ麺の容器につけたところ遠くでも聞こえるほどの音になり、これでカップ麺容器スピーカーができました。次々にいろいろなものに付けてみて、空き缶スピーカー、ぬいぐるみスピーカー、やかんスピーカー、金たらいスピーカーなどの音を楽しみました。


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