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YACさがみはら分団 2006年2月度 活動報告

2月度例会: 『キノコの勉強とシイタけとナメコの種菌の打ち込み』
日   時: 2006年2月26日(日)
場   所: 相模川自然の村・ビレッジ若あゆ
参 加 者: 団員11名、団員家族4名、見学者4名
リーダー及びグリーンロータリークラブから7名 合計26名
講師:キノコの話・大谷決夫さん(植物研究者、元大蔵省たばこ農場長)
種菌の打ち込み指導・小林信二郎さん(グリーンロータリークラブ)

宇宙少年団相模原分団

 今月の例会はグリーンロータリークラブの小川会長の山林から切り出した原木を使って椎茸やナメコの種菌を打ち込んでキノコ栽培の体験をすることと、この機会にキノコのことを勉強をすることにしました。

 あいにく朝から雨の一日でしたが、定刻の9時半過ぎには団員、父兄、リーダーおよびお手伝いのロータリークラブの方たちがビレッジ若あゆに集まりました。

 始めに若あゆの職員の方に入村式をして頂きました。これは若あゆを利用するにあたっていろいろな注意事項をお話ししていただくためです。このときに職員の方が宇宙とキノコとはどんな関係があるのかな、と思っていたことを話されました。

宇宙少年団相模原分団  まずはじめに大谷先生からキノコのことをお話ししていただきました。普通の植物は種を作って子孫を残しますが、この種に相当するものはキノコでは胞子といって、熟したキノコの傘を逆さまにして紙の上に置くとこぼれてくる粉のようなものです。この胞子が温度や湿度が丁度いい条件になると、細長い細胞がつながった糸のような菌糸になって、どんどん伸びるようになります。そしてある時、一カ所で増えて白い座布団のようなかたまりになり、それが大きくなってキノコの本体(子実体といいます)となるのです。そしてまた、沢山の胞子を作って子孫を増やすのです。

 大谷先生はマンネンタケと言って中国で薬用にする貴重なキノコや、冬虫夏草と呼ばれるキノコ(冬にキノコの胞子が虫の関節から体に入って栄養を摂って増えて、この間は虫は生きていますが、ついには虫を殺して夏にはキノコに変わってしまう面白いキノコ)のことも研究しておられますが、そのお話もお聞きしたり、標本を見せてたりしてくださいました。少し難しいこともありましたが、団員たちは大変熱心にお話を聞いていました。

宇宙少年団相模原分団  お話しに先立って、大谷先生は人や動植物などの生物が生きてゆくためには、土、水、空気の三つがきれいなことが大変重要で、分団の子供たちにこれからみんなが生きてゆく環境としてこの三つを大事にしなさいと諭されたのが印象に残りました。

 次はキノコの栽培の体験です。キノコを植え付ける木を原木といいますが、クヌギとナラの原木をロータリークラブの小川会長が提供して下さいました。それは会長が持っている山林に生えていたクヌギやナラの木で、約1ヶ月前にリーダーと父兄やロータリークラブの方など数名で山に行って、切り出してきたものでした。

宇宙少年団相模原分団  この木に椎茸とナメコの種菌(棒駒菌と言って、小指くらいの棒に菌を植え付けてあるもの)を電気ドリルであけた穴に金づちで打ち込むのですが、ロータリークラブの小林さんのご指導で、子供たちが電気ドリルを上手に使って穴を開けて、全部で1500個もあった棒駒菌を全部打ち込みました。怪我をしないように大人たちが見守る中で、みんなとても上手に作業をしていて、さすがに宇宙少年団の団員は道具を使うことが上手だな、と感心しました。 

宇宙少年団相模原分団  種菌の打ち込みが終わった原木は ナメコと椎茸に分けて、ナメコの方は各自の名前を書いた札をしばりつけました。このようにして50本あった原木のほとんどに種菌を植え付て、このあと、ロータリークラブの小林さんの自宅に運びました。これから2年間、時々水をかけて乾かないようにして管理すると、1年から2年くらいたつとキノコが生えてくるそうです。

宇宙少年団相模原分団  2年後だと、みんなは中学生になっているなあ、など話しながら、今日の例会を終わりました。今日の結果が分かるのは2年も先のことですが、こういう時間がかかる実験も良い体験ですね。

 面白いキノコの話をしていただいた大谷さん、原木を提供していただいた小川会長、植え付けを指導していただいた小林さん、その他、ご支援いただいたロータリークラブの方々に厚く御礼申し上げます。<澤井>

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