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10月度例会: | 『液体窒素の実験』 |
日 時: | 2005年10月22日(土) |
場 所: | 県立弥栄西高校 物理教室 |
参 加 者: | 団員19名、団員家族9名、リーダー4名 厚木分団林分団長、三宅先生(弥栄西高校) 合計34名 |
今月の例会は弥栄西高校の三宅先生と校長の渡辺先生のお計らいで特別に高校の物理教室を使っての例会でした。
空気のなかの約80%は窒素という気体です。窒素をどんどん冷やして行くと零下196度で液体になります。これが液体窒素で、相模原市に液体窒素を作っている新相模酸素という会社があって、そこの会社の人が宇宙少年団のために分けて下さいました。
まず三宅先生から液体窒素の性質と、取り扱う時の注意事項を説明して頂きました。
【液体窒素の性質】
この温度以下では液体で、その温度以上になると気体になります。常温のものを中につけると、激しく沸とうしますが、それは液体窒素の一部が気体になって、そのときに熱を奪って、つけたものをマイナス196度まで冷やしているのです。この温度がどんなに低いかを、日本で一番低い気温や世界で一番低い気温などを示して、説明して下さいました。
【液体窒素を取り扱うときの注意点】
次にいよいよ実験に移りました。
運搬してきた容器は細い口のついた金属製の真空容器ですが、この容器から透明ガラス製のデュワー瓶に移し替えました。このときに激しく沸騰しますが、しばらくすると収まって、中がよく見えるようになりました。この瓶の外側は2重になっていて、中は真空にしてありますから、霜もあまり付かず、よく中が見えます。
液体酸素を作って見ました。液体酸素の沸とう点はマイナス183度で、液体窒素の沸騰点よりも高いので、液体窒素で冷やして液体にすることが出来ます。まずコーヒー飲料の缶の片方をあけたものを針金で吊して、中に液体窒素を入れます。すぐに周りは氷で覆われますが、缶からぽとぽととしずくが垂れてきます。これが液体酸素です。
次にもっと見やすいように、試験管に酸素ガスを詰めたゴム風船をかぶせて、その試験管を液体窒素につけると風船がしぼんでくると同時に試験管に液体がたまってきます。この液体が液体酸素で薄い青色をしています。試験管を取り出して、外から強い磁石を近づけると試験管が引き寄せられるのが分かりました。中の液体酸素が磁石の性質を持っているためです。磁石を上に引き上げると中の液体もついて上がってくるのが分かりました。面白い実験でした。液体酸素はロケットの燃料に使われています。
このような実験は青少年センターのような普通の会議室ではなかなか出来ません。例会の場所を提供して頂き、その上ご指導頂いた三宅先生、および液体窒素を提供して頂いた(株)新相模酸素様にお礼申し上げます。<澤井>
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