|
|
↑ トップページへ ↑ |
相模原グリーンロータリークラブ 第626回例会週報 |
|
|
625回 | 627回 | 2005-06週報目次 |
◆家庭用燃料電池 コージェネレーションシステムについて 渇`原製作所 上席執行役員 大矢 正克 氏 |
1.
燃料電池とは何でしょうか 燃料電池の基本原理は、水の電気分解の逆です。つまり、水素と酸素が反応して水ができる過程で電気を取り出すことが出来ます。また、同時に熱も取り出すことが出来ます。 燃料電池は、乾電池や蓄電池と同じく電気化学反応により電気を作るため「電池」と呼ばれていますが、外部から燃料を供給する限り発電できるため、むしろ「発電装置」と考えたほうが理解しやすいと思います。 2. 燃料電池にはこんな特徴があります 燃料電池は、効率が高いことから省エネルギー性に優れているため、二酸化炭素や窒素酸化物、そして硫黄酸化物などの環境汚染物質の発生量が少なく、環境保全性が良好なことなどの特徴を持っています。 3. 今、なぜ燃料電池が注目されているのでしょうか 皆様ご承知のように、石油や石炭などの化石燃料は有限なものです。また、物質が燃焼する際に発生する二酸化炭素は温室効果ガスとして、地球温暖化に影響を及ぼします。最近、特に家庭におけるエネルギーの消費量が増え、また、それに伴って二酸化酸素の排出量も増大しています。このような背景から、家庭においても高効率で二酸化炭素の排出量の少ない機器の使用が急務となっています。 注)コージェネレーションシステム:発電で得た電気と共に、発電の際の排熱も同時に利用するエネルギー利用システム 家庭用燃料電池では、電気と温水の両方を得ることが出来ます。 荏原製作所では荏原バラードとともに、国の評価や実証試験へ参画してきました。また、東京ガス様や新日本石油様などのエネルギー供給会社と共同開発を行い、毎年、家庭用燃料電池コージェネシステムのバージョンアップを行ってきました。 現在、都市ガスを燃料とする家庭用燃料電池コージェネシステムは2008年度の商用機販売に向けて開発を推進していますが、品質・信頼性の向上、耐久性の向上、性能向上、およびコストダウンなどの課題があります。この中でもコストダウンについては2008年度の価格目標を120万円程度としており、まだまだご家庭でお使いの湯沸し器の価格とは差が有りますが、何としてもこの目標を達成すべく、関係者一同奮闘しております。 |