相模原グリーンロータリークラブ
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相模原グリーンロータリークラブ
第577回例会週報

576回 | 578回 | 2004-05週報目次
◆クラブフォーラム IMについて 2
IM実行委員長   佐藤 眞吾
クラブフォ−ラム開催にあたって
 早いもので8月6日の第1回IMクラブフォ−ラムから3ヶ月が過ぎました。その間IM実行委員会では、歴代会長による的確なアドバイスによって、基本コンセプトの策定作業及び委員会の組織づくりの作業を進めてまいりました。その後、フォ−ラム企画委員会において実質的な作業に着手第1部フォ−ラムの進め方、講演者及びパネリストの人選や討論会の基礎的資料となるアンケ−トの設問内容、アンケ−トの調査対象等々について、田中フォ−ラム企画委員長を中心に企画委員会で推敲を重ねていただいてまいりました。
 本日は田中フォ−ラム企画委員長に、その検討結果を報告していただくとともに皆様のご意見をいただきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
 尚、念のためIM委員会組織図を掲載させていただきますので、ご自分の委員会を再確認して下さい。
◆ロータリー情報委員会開催報告
ロータリー情報委員長 佐藤 寅蔵
新入会員研修会の開催について     
1)研修会
 日時 11月4日(木)午後6:00〜(研修後 懇親会)
 場所 小田原屋
以上

ロータリー財団国際奉仕         浮田 寛
10.7.1 地区研究グループ交換委員会委員
11.7.1 地区財団奨学金・財団学友委員会副委員長
12.7.1 地区財団奨学金・財団学友委員会委員長
ロータリー財団
1917年に基金として発足し、1983年に非営利財団法人となった、ロータリー財団はロータリー財団委員会が慈善的、教育的目的のためにのみ運営するものとする。
このように、ロータリー財団は国際ロータリー(RI)とは別組織ではあるが、財団事務総長は、RI理事会によって選ばれたRI事務総長と同一人とする。
ロータリー財団地区委員会は次の小委員会を設置することを勘奨する。
1)年次寄付
2)恒久基金
3)奨学金
4)研究グループ交換(GSE)
5)補助金
6)学友
7)ポリオ・プラス:ポリオ・プラスは国際ロータリーの特別プログラムで、撲滅の証明が達成されるまで、他のすべてのプログラム以上に優先される。
ロータリー財団プログラム
1)ロータリー財団国際親善奨学金
 1学年度国際親善奨学金
 マルチ・イヤー国際親善奨学金
 文化研修のための国際親善奨学金
 ジャパン国際親善奨学金
 低所得国のための奨学金基金プール
2)国際人道的プロジェクトのためのマッチング・グラント(同学補助金)
 ヘルピング・グラント
 災害救援補助金
 保健・飢餓追放および人間性尊重(3-H)
 補助金(Health,Hunnger and Humanity Grants)
 3-計画準備補助金
 ロータリー・ボランティアのための補助金
 世界社会奉仕カール・ミラー補助金と地区財団活動 資金による世界社会奉仕助成金
 ブレーン地区社会予防接種補助金
3)新人道的補助金
 地域社会援助プログラム(試験的プログラム)
 人道的物資の輸送補助金(試験的プログラム)
 平和プログラム
財団学友
 ロータリー財団プログラムの参加者はすべて、財団学友とみなす。
ロータリー財団月間
 毎年11月中、ロータリー財団月間を遵守する。
シェア・システム
 すべての地区の年次プログラム基金への寄付は二つの活動資金に分けられる
 1.地区の年次プログラム基金への寄付の60%は地区財団活動資金となる。
 2.40%は他の財団プログラムの資金となる。
註)ロータリー財団が自発的寄付のうえに発展してきた事実にかんがみ、財団への寄付を会員資格への条件とするとか、あるいはそのような意味のことを入会申込書に書き入れてはならない。

社会奉仕                田中紘昭
4大奉仕
クラブ奉仕、職業奉仕、社会奉仕、国際奉仕の一部門
手続要覧第6章
 ロータリアン全てがその個人生活、事業生活および社会生活に常に奉仕の理想を適用すること。(RI定款第4条)
具体的行為
 社会奉仕は地元地域社会の人々に対する思いやりや援助の気持ちを形にするような行為。(地域のニーズを把握する)
 市民の福祉、教育的、倫理的、物質的幸福を追求する奉仕活動
 ・交通安全対策
 ・環境美化運動
 ・障害者や老人への援助活動
 ・施設改善
行動
 奉仕する者は行動しなければならない。単なる心構えではなく、また、考え方も主観的なものであってはならず、それを客観的な行動に表さなければならない。
年度内完了
 毎年度、何か一つ主だった奉仕活動を、それもなるべく毎年度異なっていて、出来ればその年度内に完了できるような活動が望ましい。これはクラブが継続的に行っているプログラムがあるとすれば、それとは別に行われるべきである。
他の団体との関係
 ロータリークラブの活動は他の市民団体の積極的な支持が無ければ成り立たないような広範囲の社会奉仕活動は特別な事情が無い限り、控えるべきである。
 又、他の市民団体の活動を邪魔したり、横取りしてはならない。
 他の機関によって既に立派に行われているような事業に乗り出すようなことをしてはならない。
 他の機関の協力を得て行った事業の成功は、ロータリークラブに帰すべき功績であっても、それに対する自己評価を最小限度にして、他の協力者の功績を最大限に評価すべきである。
大勢の参加
 なるべく多くの会員が参加して、個々の能力を発揮・動員出来る事業がロータリーの精神によりかなっている。それは、ロータリークラブでの社会奉仕活動は、ロータリークラブの会員に奉仕の訓練を施すために考えられたいわば実験質的要素があるからである。
クラブの独自性
 各クラブはロータリーの綱領を無視したり、本来の目的を危うくしない限り、社会奉仕活動を自主的に選ぶことについて絶対的な権利を持っている。RIといえどもどんなクラブへもどんな社会奉仕活動にせよ、それを命じたり禁じたりすることは出来ない。
決議23〜34
 社会奉仕に対するロータリーの方針は、1923年の国際大会で採択。「決議23〜34」と呼ばれる有名な決議。全文は手続要覧に載っている。

出席・クラブ奉仕             佐藤眞一
 ロータリーの話しをと言っても、クラブ奉仕・親睦・出席について、自分の考えや哲学といったものは全くございません。
 今迄に人の話しを聞いたり、見たりしたことで参考になったことを話したいと思います。
 今年の5月地区協議会がありましたが、私は出席委員長ということで参加させてもらいました。今迄出席義務者ではなかったのですがそれだけ現松宮ガバナーは、出席ということについて重要視しているなと感じました。
 地区協議会でガバナーはロータリークラブにおいて親睦の質を構成している要素は、ロータリーの基本原則だと言っておりました。
 このロータリーの基本原則は、
 ・職業分類によって選考された1業種1会員制
 ・毎週一回の定例例会への規則的出席
 ・毎年交代制
 ・徹底した会員の平等
であり、基本原則を励行されてロータリー独特の質的親睦生まれる。そして、クラブにおいて、しっかりと親睦の価値とそれを構成する要素としての基本原則を学び直して下さい。と話されています。
 このロータリーの基本原則を学ぶ場がクラブ奉仕だと思います。
 クラブ奉仕はクラブの内部機能、つまりクラブの繁栄と活動を維持することを目ざしています。それに対し他の奉仕部門は、地域社会やもっと広大な世界へと外に目を向けている点が異なります。
 クラブの内部を円滑に機能させるために、各委員会、出席、会報、親睦、雑誌、プログラム、合唱、スマイル、ITといった委員会があり、これらの委員会によってクラブ奉仕を構成しています。
 私は今年度出席委員長をおおせつかってますので、今日は、例会への出席を中心に話しをさせてもらいます。
 出席について印象に残っていることとして、平成13年3月のIMで、神崎パストガバナーの基調講演がありますので紹介します。
 ロータリーは1業種1人の中において、集まることそのことに意義があります。例会に出ることは、自分のため、他人のためにもなり、人格形成に役立つ、出席することがロータリアンである。
 時間がもったいないという人がいる。自分の人生の中でロータリーに対する位置づけをし、「なぜ、今集まっているのか、どういう意味があるのか、自分で納得し、目的意識をもって参加することが必要だ」と話しています。
 私は、我々はそれぞれ職業を持ち、責任ある立場にあるわけですが、現在の様に目まぐるしく変化のある激動の時代においいて、悩みのない人、疑問を持たない人は一人もいないと思います。
 この日常の疑問・不満・悩み事等をもって例会に集り全く違った職業の人と胸襟を開いてアイディアを交換し、何にかしらのヒントを持って職場、地域に戻って、それを反映できればと思います。
 例会というのはお互いが切磋たくまし、自己研鑽に努める貴重な修練の場といわれる所以だと思います。まず例会に出席することからすべてのロータリー活動が「ここから始まる」ということす。
 次に出席の各論に入りたいと思います。
出席親睦について参考までに触れておきます(最低でもこれだけは出席して下さい)。
(1)所属クラブ、例会に半期30%以上の出席
(2)メークアップを含めて半期60%以上の出席
(3)連続4回欠席してはならない(会員身分を失いますよ)
 という決まりがありますが、できる限り100%出席を目ざして下さい。
 あなたが休むことによって他の会員はあなたの職業に関する情報が得られなくなるわけですから。
2 例会出席に関するエチケット
(1)遅刻しないこと。
 できれば早めに来て仲間・先輩ロータリアンと話し合い親睦を深めること。
(2)例会に欠席する場合、事前に幹事や事務局に連絡して下さい。
 食事代が無駄になり、年間にするとクラブ財政にひびいてきます。
(3)例会中の私語はつつしんで下さい。
 一週間ぶりに会う仲間と話しに熱が入りますが、特 にゲストスピーカーはクラブで依頼した訳ですから、 ザワついたり歩き回ったりしては失礼です。
(4)早退はつつしむべき
 止むを得ず早退する方は、幹事SAAにその旨連絡しておいた方が良いと思います。
 出席に関する60%ルールというのがあります。例会時間を60分とすればその60%、即ち36分間例会に参加すれば出席したものとみなされます、というものです。
(5)欠席補填のため他のクラブにメークアップする場合
 途中退席はやめましょう。わざわざ他のクラブへ自分の意思で行き、途中で抜けることはいかがなことかと思います。
 むしろ他クラブの例会を楽しみ、親睦を深め勉強してきて下さい。
出席について
 2570地区パストガバナー森三郎さんは、「出席も欠席も癖である」と言ってますのでこれを紹介します。
 出席も、欠席も癖であり、何んだか分からないけど出席しないと気分が良くないという癖をつけてしまうことが一番大事なことと言っています。
 そして、癖で出席していると、思いがけないところで自分の出番がやってき出番が出番を呼びクラブライフのおもしろさがじわじさ濃くなってくるというのがロータリーの持味だそうです。
 又、出席して何んになるんだと考えるのは分別だと言っています。
 森さんは、分別を離れて、一度バカになって例会に顔を出している間に、徐々にロータリーのおもしろさが分かってきたと言いバカになるということも人間にとって一つの大事な能力なのではないでしょうかと言ってます。
 以上です。参考になればと思います。
 出席についてあまりむずかしく考えず、例会に行けばすばらしい仲間が待っているわけですから、ぜひ出席する癖をつけて、ロータリーライフを楽しんでいただきたいと思います。

ロータリーの友誌について        清水酉雄
ロータリアン誌(THE ROTARIAN)
 国際ロータリーの月間公式機関雑誌の英語版“THE ROTARIAN”のことである。ロータリー知識と国際友好の推進に寄与することが目的であり、ロータリアンはその購読が義務づけられている。但し、国際ロータリーより公式地域雑誌として認められた出版物がある地域では、それに代えてもよいことになった。日本には世界一と定評のある「ロータリーの友」が発行されているので、日本のロータリークラブは「ロータリーの友」を購読する義務がある。「ロータリーの友」が公式地域雑誌に認められるまでは、(1980年)日本のロータリアンは英文がよめても読めなくとも、購読義務ありとして、RI本部より、“THE ROTARIAN”が送られてきたのである。
ロータリーの友
 1952年(昭和27年)、それまで日本全国が60地区という1地区であったのが(但し日本がRIから脱退した戦前までは、70、71、72地区の3地区であった)、60と61地区の2地区に分割されたのを機会に、両地区共通の機関誌として1953年発行されたのが現在の「ロータリーの友」である。その後1980年、「ロータリーの友」は国際ロータリーより正式に公式地域雑誌と認められ、日本ロータリアンは“THE ROTARIAN”を購読しなくても、この「ロータリーの友」を購読すればよいことになった。「ロータリーの友」の編集技術は1991年に世界一と言う折り紙がつけられた程優秀な機関誌であります。
 2004年ロータリーの友、8月号にロータリー100年を記念して100歳のクラブ会長が誕生。アール・フランクさん、1904年3月5日生れ、アメリカ・アリゾナ州のフェニックス・サンダーバードRC。77年間も例会皆出席を続けているそうです。世界の高齢ロータリアンに勇気と希望を与えて下さいました貴重なる記事です。感銘致しました。

ロータリー用語解説           澁谷武男
Assembly, Club[クラブ協議会]−クラブのプログラムおよび活動について協議する目的で開かれる、クラブ役員、理事および委員長全員の会合。
Club Forum[クラブ・フォーラム]−奉仕活動について会員に情報を伝達することを目的とする全クラブ会員の公式会合。
District Conference[地区大会]−交歓と、感銘深い講演と、クラブおよび地区の業務に関す事項の討議とによって、ロータリーのプログラムを推進するために、毎年、各地区で開かれる会合。地区内の全ロータリアンとその家族が出席できる。
Assembly,District[地区協議会]−地区協議会の研修会合は、毎年、4月または5月に実施することが望ましく、参加者は、クラブ会長エレクトおよび次ロータリー年度に指導的役割を果たすよう会長エレクトから任命されたロータリー・クラブ会員とする。この会合は、RI理事会が定めたクラブの効果を高めるために必要な技能、知識および意欲をもつクラブ指導者を育成する指導プログラム
Make-up[メークアップ]−別のロータリー・クラブの例会か標準ロータリー・クラブ定款第7条に規定する他の会合に出席すれば、自己の会員身分を守り、出席のクレジットを受けることができる。別のロータリー・クラブでメークアップした場合、訪問先のクラブ幹事から「訪問ロータリアン報告用紙」にメークアップの旨記入され、所属クラブに送付される。
公式訪問
 RI細則第15.090.節により必要とされるガバナーの公式訪問は、ガバナー自身が地区内の各ロータリー・クラブを以下のような目的をもって訪問するものと定義されている。
 ・重要なロータリーの問題に主眼を置き感心をもたせる;
 ・弱体あるいは問題のあるクラブに特別な関心を払う;
 ・ロータリアンに意欲を起させ奉仕活動に参加させる;また
 ・地区内におけるロータリアン個人の卓越した業績を表彰する。
 ガバナーの公式訪問は、加盟認証状の伝達式、入会式、新会員のオリエンテーション・プログラム、表彰式、特別プログラム、ロータリー財団行事或いは都市連合会など、ガバナー出席の効果が最も上がるような時に行うものとする。多クラブ合同、或いは都市連合会合においては、ホスト・クラブのみに限らず、全参加クラブを挙げての出席を強調すべきである。
 地区リーダーシップ・プランに関する補足情報は、ロータリー昇章典第17.020.節を参照のこと。
アイ・エム IM=Intercity Meeting
 インターシテー・ミーティングの略称で、語源としては、複数の都市のクラブで実施する都市連合会のことですが、大都市の場合、一つの都市内の数クラブの会員が集まり、ロータリーの特徴と計画を検討するものです。その目的の第一は会員相互の親睦と面識を広め、全員にロータリー情報を伝えることにあります。一般的には分区単位で行われますが、複数の分区で実施される場合もあります。

「ロータリーの特色である職業奉仕とは?」
原 幹朗
1ロータリーは奉仕団体ではなく「奉仕する人の団体」である。
 「ロータリーとは良質な職業人による倫理運動である。ロータリークラブは寄付団体でも慈善団体でもボランティア団体でもありません。ロータリアンに奉仕の心を授け、倫理を提唱して行く団体、即ち、ロータリアンの心の開発を第一義とする団体であります」(深川純一PG)―要は日々の活動の大元(職業)で、平成の心がけを磨こう、思いやりの心で社会改善を行おうという訳です。クラブ奉仕も、国際奉仕も、社会奉仕も、新世代奉仕もそれを後押しする学習と経験の場であり、奉仕の根幹はあくまで職業奉仕だと言われます。さて、2780地区1999〜2000年度編纂の「職業奉仕、その理解と実践のために」という小冊子が入門資料として適当とされております。是非御一読ください。2680地区PGである深川純一さんの「職業奉仕の原理とその実践」が含まれております。また巻頭の中山PGの「言うは易く、行うは難し」も要領を得た解説です。もちろん基本として「手続要覧」、アーサー・F・シェルドンの「ロータリー哲学」、佐藤千寿PGの「職業倫理」&「ロータリーと禁欲の倫理」等の著作、H・J・テーラーの「我が自叙伝」、パーシー・ホジソン元RI会長の「奉仕こそわがつとめ」等も参考にして下さい。更には「ロータリーの友」誌の職業奉仕月間(10月)のバックナンバー、地区協議会の職業奉仕分科会の歴年記録を参照すると全体の概要が把握できます。
2ロータリーの職業奉仕における問題点、課題
(1)職業奉仕の新方針(1987)、職業宣言(1989)以降に顕在化した「クラブとしての職業奉仕」(We serve )の取り扱い。
(2)いまだに改善されない拝金主義、企業等の不祥事の続発。企業(職業)倫理の荒廃!
―「職業の倫理学」(田中朋弘著)-丸善2002/6発行-は示唆に富む!
(3)一業一種の大原則の形骸化、それに伴う業界代表としてのロータリアンの働きかけの不足。
(4)「言うは易く、行うは難し」として建て前の職業奉仕に止まる現状!
この点については1982〜1983年度の259地区の地区協報告書(56P)の神崎サブリーダーのコメントが参考になります。
(5)ロータリーの職業を通じての交流について、「異業種交流会」とのコンタミ、整理不足。
 ―この点については茅ヶ崎湘南RC情報委員会が編纂した「This Rotary Word 」(1999年)22P、現松宮Gの「一業一会員制」3を参考にしてください。
3「職業奉仕理念」が誕生した背景
 まずは職業を前向きにとらえ、しかもサービスを基軸において更なる成長を求める姿勢、同時に(その上で?)他者との協調、自身の人間的成長をも祈念する姿勢が「ロータリーの職業奉仕」を生み出しました。それは20世紀初頭のアメリカにおける歴史的背景が育んだものです。例えばそれは都市中産階級(革新主義、消費文化の主役とされる)、特に新中産階級(19世紀末から増加してきたホワイトカラー的職種を主とする人々)の擡頭と無縁ではないと思われます。都市化(1890年のシカゴ市人口は110万人、1900年で169万9千人、1910年には218万5千人、1920年には270万人に達する)による凝縮された生活圏、所得の拡大という共通目標、同様の消費文化と言う共通項で生まれた仲間達がその母体なのではないでしょうか?フロンティア消滅(1890年頃)を受けての国家充実の気運(アメリカ植民地主義の萌芽)は進取の気分を増長させたと思われます。また友愛の土壌もこの頃生まれました。背景にある新移民の急増も重要です。アメリカで諸コミュニティー団体、クラブが多く生まれたのもこの頃です。そしてサービスという概念さえもこの時代が生み出したものである事を銘記するべきです(『サービス』は1908年から1920年の間に当時の雑誌での使用頻度は5倍になり、1920年には全広告の四分の一に使用された)。
決議23/34に集約された職業奉仕理念!ともあれ、温故知新にてその本質に迫ることが肝要です!