相模原グリーンロータリークラブ
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第485回例会週報

484回 | 486回 | 2002-03週報目次
◆ロータリー情報セミナー報告及び佐藤千寿氏の著書から
小林 信二朗
<ロータリー情報セミナー報告及び佐藤千寿氏の著書から>
ロータリー情報委員長 小林 信二朗

 今日の卓話は、去る10月16日に藤沢産業センターで行われたロータリー情報セミナーの報告、そして、最近読んだ、佐藤千寿氏の書かれた「混沌-活力再生への道」という本から、情報委員会の委員長としてクラブの皆様に紹介したいと思ったことをお話します。

 最初にロータリー情報セミナーの報告をします。10月16日藤沢産業センター開かれました。「拡大増強・退会防止について」というテーマで、拡大増強・退会防止委員長山地裕明氏と副委員長の山田雅孝氏が話されました。基調スピーチは、1・パストガバナー竹内万也氏が「職業倫理昂揚運動としてのロータリー」2・ロータリー情報委員鈴木秀雄氏が「クラブの主体性について考える」3・ロータリー情報委員長松宮剛氏が「会員構成の多様性がもたらすもの」と題しそれぞれ有意義なスピーチをされました。さて、今年の国際ロータリーのテーマは、皆さんご存知のとおり、「慈愛の種を蒔きましょう」ですが、クラブに対するタイのビチャイRI会長及び鹿島ガバナーの方針は、

 *「慈愛の種を蒔きましょう」を言葉だけでなく、それぞれが実行しましょう。トップダウンはしない。
 *クラブの自主的な考え方を大切にし、活動的で効果的の活動を呼びかけている。会員増強の割り当て数値目標はない。クラブが適正と思う会員数を確保すればよい。
 *増強と同じくらいのエネルギーで退会防止が大切である。会員増強にはガバナーの補佐との連帯を重視すること。

 以上が方針としてあげられました。これは、会員増強・財団資金を至上目的として掲げ邁進してきたキング前RI会長時の昨年度とは大きな変化です。

 ロータリー規定については、お手元の「2001年国際ロータリー規定審議会において採択された制定案の内容」は以下の通りです。 I.例会に関するもの

  • 制定案01-16 クラブ会員(会長)が死亡した場合、クラブの理事会や裁量で例会を取りやめることができる。
  • 制定案01-530 地域社会での武力紛争が会員の生命を脅かし場合、例会を取りやめることが出来る。
  • 制定案01-04 クラブ理事会はロータリー年度の4回(2回)までの例会を取りやめる方が出来、4回以上例会を開かないようなことがあってはならない。
    ()内は従来の規定
II.例会主席に関するもの
  • 制定案01-38 例会中不意にその場を去らなければならなくなり、例会に充当された時間の60%以上に出席できなかった会員がその後の行為が妥当であると理事会が認める理由を提示することによって出席とみなされる。
  • 制定案01-51 理事会の決定によって各種の会合への出席を例会出席と認める。例会の前後14日以内にローターアクト・インターアクトクラブまたは村落共同体(仮クラブも含む)???の例会に出席。
  • 制定案01-39 クラブの理事会承認のクラブ奉仕プロジェクトまたはクラブがサポートした行事や会合に出席参加。理事会または奉仕委員会への出席を例会出席とみなす。
  • 制定案01-39 各年季に60%以上出席できなかった場合の自動終結に関する規定を削除し「クラブ理事会が正統且つ十分な理由があると認めない限り終結することがある」と改められた。(従来は自動的に終結)又、連続4回欠席で自動的に会員身分が終結する規定をクラブ理事会がその会員が身分の終結を要請しているものと考える旨の通知をして構わないとされた。
  • 制定案01-76 会員が出席を免除され得る条件をクラブ理事会が決定出来る。出席率の算出に使う会員数に含まない。
III.会費に関するもの
  • 制定案01-207 会費を所定の期日に納入しない場合は会員の身分の集結はクラブに理事会の栽量による。  幹事が書面をもって催告し10日以内に納入されなければ、理事会の裁量で身分の終結として差支えないとされた。
IV.会員身分に関するもの
  • 制定案01-148 職業分類の原則を保持しつつクラブの会員の種類を正会員と名誉会員に簡素化する。
     5名以上の正会員がいる職業分類からは、正会員を選出してはならない。但し51名以上では同一職業分類に属する正会員がクラブ正会員の10%より多くならない限りその職業分類下に正会員を選出することが出来る。
V.その他
  • 制定案01-186 ニューモデルに基づいてロータリークラブを創設する試験的プロジェクトを実施することを認める。
     RI定款細則の条件を満たさなくても新しいクラブのRI加盟を承認しまたは既存クラブの再編成を許可する権限をRI理事会に与えられる。この試験的プロジェクトは5年を超えない、そしてその間のクラブの状況や結果を検討した上で2004年4月の規定審議会に立法案として提出される。
 以上が規定審議会において採択されたく内容です。これを採用するかどうかはここのクラブに任されています。

 さて、ロータリーに関する著書をふくめ、歯に衣きせぬ時事論評「山色水聲」などを書かれたパストガバナーの佐藤千寿氏の最新の著書「混沌?活力生成への道」の中に、今報告いたしました今年度のRIの方針、そして私たちが常に耳にし、口にする「奉仕理想」(奉仕の理想に集いし友よ…といつも歌っていますね)について、なるほどと頷く文がありましたので、紹介いたします。

 私たちは普段使っている「奉仕の理想」とは、何かなどと改まって論じることはほとんど、ないのではないでしょうか。しかし、高い会費を払い自らロータリーという組織に加入し、毎週一回貴重な時間を割いて集まっているロータリアンとして、時には「奉仕の理想」そのものに正面から向き合うことも必要なことでしょう。私自身なんとなく自分なり分かった様な気にはなっていましたが、さて、言葉で説明しようとするとうまく説明できない、といった感がありました。会員の皆さんの中にもがそのような方がおられるのではないでしょうか。そこで佐藤氏の言葉を、抜粋、また、私なりに要約して、「奉仕の理想」について述べたいと思います。「奉仕の理想」とは「ロータリーが理想として掲げる奉仕」であって、ロータリー存在の極性軸の上に立つ理想である。そして、それは、ロータリーが職業人、実業人の組織であるという基本構造を肯定するならば、ロータリアンが立っている軸足は、各人の職業にある。よって極性軸となる理想的の奉仕活動はその職務において"He Profits Most Who Serves Best"=最もよく奉仕するもの、もっとも多く報われる=という言葉に集約される。各自の職業において「正直者がバカを見る」様な社会でなく、奉仕するものが報われる理想社会に一歩でも二歩でも近づけようとする。これがロータリーの奉仕の理想ではないでしょうか。どんな職業でも、"利益は奉仕に対するご褒美として与えられるものでなければならない"だから、この奉仕の理想をいっそう高め、世界中に広げてゆくのが、私たち会員の目的である。そしてそのために、以下の4つのことが必要である。

(1)こういう奉仕の理想に賛成してくれる仲間を増やすこと
(2)誠実に良心的な仕事をすること、いつもお互いに相手の立場を尊重し感謝すること。社会に奉 仕するための職業であるのだから、自分の職業 は品位あるものでなければならない。
(3)私たち会員は、常にみんなのためになるかを考え奉仕の精神で行動しなければならない。
(4)こういう奉仕の精神を身に付け、それぞれ仕事に精を出している世界中の人々と友達になり相 手のことを理解しあって平和な世界を作ること。

 つまり、こういったロータリーの理想の実現のために、志を同じくする同士を増やすこと、だらこそ、私たちが常に努めている「会員増強」はロータリーの永遠の課題なのです。

 今年度のビチャイ・ラタクルRI会長のテーマは最初に言いました「慈愛の種を蒔きましょう」です。そして、それに続くメッセージでは、「どれだけ沢山のものを与えるかではない、大事なのは、どれだけ満ち溢れる慈愛を込めてあたえるかです。」というマザーテレサ言葉を引用し、その慈愛の種を蒔く順序は、「まず最初に、自分のクラブに」、そして、「自分の職場に」次に「地域社会に」最後にとことさら念を入れて「世界に」と順序だてた指示をしています。これは、前年度のキング会長が掲げた「人類が私たちの仕事です。」というテーマと対照的なものではないか、と、佐藤千寿氏は書いておられますが、私もそう思います。私見ではありますが、昨今の、RIの提唱する強硬な会員増強と財団資金獲得の方針には、一会員として疑問に感じるものがありました。ですから、今年度のRIの方向転換とも言えるテーマに少しほっとしたしだいです。

 ロータリーに関する書籍はたくさんあります。中でも、今回私がご紹介いたしました佐藤千寿氏の著書はとても面白く参考になります。まだお読みになったことのない方はぜひ手にとってみてください。


皆出席おめでとうございます。


お誕生日おめでとうございます。


結婚記念日おめでとうございます。