当クラブでは相模原全域をそのテリトリーとしています。そして市域が広大であることから、その対象を区分し、また奉仕の実践についても大・中・小の区分けをしております。自分達がやっていることが全体の流れの中で如何に位置付けされているのかを理解するためです。
ロータリー!もとより、ささやかな奉仕活動ではありますが、その「意味への意志」を持つことが肝要です。
対象の区分については相模原市が発表している「美しいまちづくりプラン」(都市景観形成基本計画、平成11年3月作成)が参考になります。
「行政施策としての街づくり」(マスタープラン)よりもう少しおおまか!むしろ"もう一歩のゆとり作り"、"美しい郷土の追求"、"行政施策のすきまの穴埋め"という観点に立ち、市が有識者とともに作成したものです。その意味では、我々にとっては、具体的な都市計画より参考にするべきです。
「美しいまちづくりプラン」での"美しさの追求"はまさに市民・住民が考えるべきことなのではないでしょうか?"美しさ(かたちと心)"の目安は、そろばんからは弾かれず、正に市民の文化的程度(人間性?)が問われる部分でありましょう!
同計画(ガイドライン)の秀逸なところは相模原を上段・中段・下段に三等分し、加えて町の実態に合わせ、再区分を図っているところであります(3つの景観ゾーン、景観拠点-8つの商業地・7つの森・4つの水辺、3つの景観軸)。
そして相模川の河岸段丘に位置する当市の有り様は如何に?を問います。この観点での主役は"地勢"であり、"自然環境"であります。
今回の自然の村周辺でのゴミ拾い=iクリーン作戦)は、同計画での「みずの景観ゾーン」の内の、「相模川自然の村周辺」という"水辺の景観拠点"を対象にしたものなのです。そしてそれは"みずの景観軸"にかかわることでもあります。
このように考えれば次の目標も立てやすく、「地域奉仕のNAVI」とも位置付けられるものであります。これにより万遍なく目配りすることも、それぞれの意味付けも可能になる訳です。
さて実践方法です。当クラブでの実践活動の区分けは大・中・小で整理しております。「大」は市内全域を対象にするもの-これは他ロータリーとの協働を検討します。8RC、計400人のパワーをも活用しようというものです。
次に「中」、これは当該年度社会奉仕委員長(単年度就任)のアイディア・判断で決定された事業を皆で取り組むこととなります。今回の全体奉仕がこれです。これが年度のメイン・メニューで社会奉仕予算の60%程度が充当されます。
最後に「小」です。これはメンバーを市内の各地域別に区分けした「家庭集会」をベースとしております。"我が町の奉仕"として、誰もが、毎年、自分の足元の地域を背負おうではないか!という願いに対する答えであります。
現在は4地域で各20万円/年の予算で実施中です。着実に成果をあげていると信じます。以上いろいろ難しいことを言いましたが、要は「目安をもって、全員参加で、各々なりに、奉仕のプロセスから参加しよう!」ということであります。
さて今回は多くの家族が参加し、奉仕後にバーベキューを楽しみ、宇宙少年団相模原分団の沢井団長さん他のメンバーによる水ロケット試射等もあり大変に楽しく充実したものでありました。
平成15年6月 原幹朗
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