5月14日(水)に石井会員の御手配で、新設の青山学院大・相模原キャンパスを訪問しました。
すこし前置きのお話をいたします。
当地、相模原は県北の「相模野台地」上にある、広大な"原っぱ"(平坦地)であります。しかし水の便が悪いために、その開発には困難を伴いました。江戸末期からの新田開発は散見されるものの、台地上を一体的に開発する動きは昭和に入っても遅々たるものでありました。
しかし昭和12年からの旧陸軍による「軍都計画」が、後の"相模原の骨格"を決定することとなりました。そして昭和16年4月29日、2町6村が合併して、面積108.71平方km、人口4千人という日本最大の「相模原町」が誕生したのです。
自然発生的な町ではなく、始めに枠組みありきの、「人為的・政策的な町」としてのスタートです。
歴史は流れ、戦後には負の資産として多くの米軍基地を抱え続けている現状です。そして背伸びした枠組みは、「へそのない町」と称され、間延びした発展をしいられてきました。そのために昭和29年からの市政施行後も、「相模原らしい街づくり」は大きな課題となったわけです。
しかし市政施行時に約8万人だった人口も、今や61万人超に達し、中核都市にも選ばれています。首都圏の三流大都市ではなく、個性ある生き生きとした「21世紀型の都市」に脱皮することが急務であります。
前置きが長くなりましたが、私は「今の相模原らしさ」(国際文化都市、みどりの街、政令指定都市?)を磨くことが肝要だと思います。そのためにも当地にしかないものを大事にしたいと思います。
当クラブが「宇宙研」とおつきあいし、コラボレーションを図るのもその心意気であります。
そして「青山学院大」!当地最大の、新進気鋭の大学キャンパスであります。またロータリーの世界で言えば、日本のロータリーの創始者たる米山梅吉先生ゆかりの、伝統校(1874年創立)でもあります。
私どもが訪問したのも「青山学院大」とともに地域を背負い、その未来を考え、微力なロータリーなれども、出来る範囲でのコラボレーションを図れないかとの気持ちからでありました。
当日は同校の相模原キャンパス企画・渉外ユニットマネージャーである山口和彦氏にお会いして、我々のクラブの思う所をお伝えした次第です。訪問者は守屋次年度幹事、奥村宇宙少年団支援委員会委員長と私の4人です。山口さんはお忙しい中を、我々4人のために貴重な時間をさいていただき、くまなく、清新の気溢れるキャンパスを御案内いただきました。
まずはB棟(メディアセンター)の最上階から市内各所を展望、続いて万代記念図書館等、A棟(アリーナ)、G棟(カフェテリア)、ウェスレー・チャペル等を見学しました。建物の随所に見られる省エネ・環境保全への配慮は最先端のものです。
さらに、けやき並木のプロムナード、チャペル前グリーン、新田稲荷神社の借景も生かすガーデン等「豊かな、そして思いの込められた自然環境」には感銘を受けました。カリヨンの音色を聞きながら、未来志向の"エコ・キャンパス「青学」"を実感する一日でありました。ロータリーも、もうすぐ100周年、そして青学も2004年には学院創立130周年だそうです。ともに歴史伝統を良き土壌に、新しい芽を育む時を迎えています。
ともあれ「おつき合い」の最初の一歩!今後、ともに"相模原を考える仲間、明日を育む仲間"として、相応の「ふれ合い」が持てればと祈念しております。
|