<ホームページについて>
現在ホームページビルダーというソフトで作成しています。
タイトルだけならば創立以来の目次を見ることができます。
抜けている例会もありますが、2002年1月以降(佐藤寅蔵年度後半)からは例会の内容も掲載されています。
<世界理解月間にちなんで>
(1) アートマーケットから見た世界
2003年を起点に2008年前半までマーケットはたいへん好調で、一部は完全にバブル化していました。ジャンルによってピーク時が若干異なりますが、2006〜2007年あたりがピークだったと思います。
世界的な好景気(世界全体の成長率が5%)とグローバリズムにより、富裕層の数が飛躍的に増加、美術品の需給が非常にタイトになり価格が上昇しました。
@新興国、特にロシア、中国、産油国の富裕層
Aイギリス、スペインなど不動産価格が上昇した国を中心に通貨高も追い風になり、強気の購入者が増加した。
Bアメリカでは金融業界の高額所得者(幹部以上は全員年収1億円以上)が主に現代美術を購入していた。代表例はリーマン・ブラザーズの前CEOニック・ファルド氏。
2007年夏(サブプライム問題の顕在化)より何となく勢いがなくなり、2008年秋からは完全に上昇相場は終わりました。
@歴史的な評価が定まった近代美術(ピカソ、シャガール等)は下がってはいますが底堅い感じです。現在の相場水準ならさほど問題ないと思います。
A内容のある現代美術(ポロック、ベーコン等)はかなり調整するでしょうが、どこかで下げ止まるでしょう。
B中国や日本のアニメ風現代美術は長期にわたって下落し、最後は市場価値が消失するでしょう。(新興市場の一部の会社の株式をご想像ください)
(2)ガザから見た世界
昨年12月27日にイスラエル軍がハマース殲滅を目的に大規模な空爆を開始しました。その後地上軍も投入、その結果ガザ地区は崩壊状態となりました。
戦闘により子ども400人以上、成人女性が100人以上が死亡、最近の紛争でこれだけ多くの民間人が死亡したことは記憶にありません。
私も理事の一員である特定非営利活動法人パレスチナ子どものキャンペーンでは、聴覚障がい者など貧困層500〜1,000世帯対象に、支援物資の配布等の援助活動を計画しています。
クラブからのご支援も皆様のご賛同があればお願いしたいと希望しております。
現地のNGOと組みまたスタッフも派遣しますので、援助金は一円も無駄になりません。
どうぞよろしくお願いいたします。
もともとハマースは民主的な選挙により政権を獲得しました。しかしイスラエルやブッシュ大統領は交渉相手として認めず、和平交渉は停滞していました。
そんな中イスラエル政府が大規模な攻撃に踏み切ったのは、歴代大統領の中でもかなりイスラエル寄りの政策を取ったブッシュ氏に変わり、オバマ氏の就任が近くなったことで危機感を強めていたこと、また2月10日に総選挙を控えていたことなども要因の一つと考えられます。
さてオバマ氏ですが、イランやシリアと対話の芽が感じられます。アフガニスタンやイラクの問題は両国のサポートが必要ですし、今後アメリカの中東政策は変化していく可能性が感じられます。
クリントン国務長官が最初の訪問国に日本を選んだことは、経済面が一番でしょうが、イラクへの自衛隊派遣を断行した日本とのパートナーシップを相当重要視していることは間違いないでしょう。
家を破壊されたアトファルナろう学校の生徒アリ君(5才)
※写真は特定非営利活動法人パレスチナ子どものキャンペーンに提供していただきました。
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