最近街中では店舗の外に、従業員募集の張り紙をよく目にされると思います。このところの飲食業界の従業員不足は深刻な問題です。
求人の方法には、店頭の募集の張り紙、在籍従業員からの紹介、求人広告誌への掲載などで、募集しているのが現況です。
当店で9割が近隣大学の女子大生ですが10年前に比べ、居酒屋・スナック・レストランなどの応募が減少しております。原因はいろいろ考えられますが、一つは女子大生の皆さんのアルバイトをすることに対しての考え方が違ってきたように思われます。
短時間で時給の良い高級店舗などが人気で、自分の目標額が得られればすぐに辞めてしまい、また次に条件の良いアルバイト先を見つけるようなことを繰り返している話をよく聞きます。しかし、中にはきちんとした学生もおられ、最初にアルバイト期間を決め仕事に熱心に取り組む責任感もある学生らしい人が入店してくれることもあります。話を聞いてみますと、そのような人は親からは学費くらいしか援助されておらず、残りの家賃・食費などは自分で工面しているとのことです。
最近では、苦学する学生はあまり見かけられず、親の保護のもと快適な学生生活を送っている人が多く、アルバイトで得た金額はほとんど遊興費やおしゃれで消えていくそうです。
私としては学生の間はいくら好条件の職場でも学生に好ましくない職場を選択するのはいかがなものかと考えます。
本年度から当店では優秀な学生になるべく長期間安心して在籍してもらえるように、勤続年数に応じた退職に際してのお礼金の支給制度を導入しました。
これにより定着率を高め、今後の店の活性化に努めたいと考えております。
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