原 会員 2001.10.15
なんとなく言葉として使っている「職業奉仕」でありますが、自ら実行するためには、もう一度その中味をかみしめる必要があるのではないでしょうか?
以下の問いかけに各人が答えてみましょう。
1. あなたが最近行っており、意識している「職業奉仕」とは何ですか? この一年間の振り返えって見て下さい。 2. 一体、自分のためのものである職業が、人のためのものである奉仕のテーマになり得るのでしょうか? 職業を営むこと、即ち、金を儲けることが、何故、同時に世のため人のための奉仕となるのか? 職業を奉仕と考えるためには、一体いかなる考え方が必要なのか? 3.「ロータリーのロータリーたる所以は職業奉仕の実践にあり」と言います。 あなたの言葉でご説明下さい。 4.「職業奉仕は難しい!」と言われます。「職業奉仕に関する声明」「ロータリアンの職業宣言」 (1998年手続要覧参照)等を参考にどのように理解、整理すべきかお答え下さい。 5. ロータリークラブとしての「職業奉仕」の取り組みとは、一体何なのか? あなたの御意見は? 6.「一業一種の原則」が形骸化する状況で、今後の「職業奉仕」の有り様は変わるのか? 何が問題となるのか? 7. 日本有数の家電メーカーであるM氏(故人)は生前「友誌」に下記の寄稿をされました。 「経営者の目的は何だ。社会奉仕とは何だ。 経営者はあくまでも自分の会社で儲けなければならない。 あくまで儲けて、正しい申告をして、税金を納めることだ。 たくさんの税金を納めれば、その税金が国の政治を動かし、 社会福祉にも役立つのだから、そのことがもうすでに職業奉仕なのだ」。 このご意見に対する、あなたの所感を述べて下さい。 8. ロータリーでは「ロータリアン間の取引関係」について 更なる利便、特別の恩典を求めることを禁じています。(1998年手続要覧78P参照) しかし最近、クラブ内での経済的取引(金銭の貸し借りも含む) でのトラブルが多発しているようです。 このことについてご意見を求めます。 9. あなたはご自分の職業で、真剣に、「四つのテスト」を履行されていますか。 そもそも日「四つのテスト」を我々はどのように活用すればよいのか? 10. ハイテク社会は職業奉仕にどのような影響を及ぼすのか? ハイテク社会における人間労働の意味は? 11.「職業奉仕部門は分かりにくくて、具体的にどう進めたらいいか分からない。 職業奉仕の良い事例を教えてください」。 以上の問いにどう答えるか。 12. 企業倫理が叫ばれて久しいが、相変わらず不祥事が起ります。 宗教観の乏しい日本、集団主義の日本で、企業人、 実業人のモラル向上をいかに図るか? 13.経済の発展期には美徳とされた「勤勉」の価値が豊かさの到来とともに揺らいでいます。 よく働くことは余暇や家庭や地域の生活と相反する生き方になってしまったとも言われます。 勤勉な労働よりも、意味ある労働が求められています。 このような状況のなかで勤勉倫理に代わる 新しい職業倫理とは一体何なのか?