<2>HOW TO 増強!
私は"HOW
TO"は「全員の心あわせ」の基本をしっかり押さえておけば、そう難しくはないと思います。何よりみんなが、クラブライフを意義深く、楽しく感じているかが前提となります。自信を持って本心から仲間を求める心、同志を求める心です。(常時求友!)「如何に?」の知恵はその後からついてくると思います。その意味では、味わいのある”ほのぼのときめき例会”の実施も肝要です!これも実現にはひと工夫が必要でしょう。前年度からの入念な準備が決め手であると判断します。取り敢えず、ここでは当クラブでのいくつかの"HOW
TO増強"を紹介することといたします。
1. 被推薦者リスト(Nominated List)
入会候補者を絞り込む工夫であります。勿論、どこでもやっているとは思います。しかし、当クラブではささいな情報をしっかりフォローして、取捨選択し、確かな候補者群を顕在化するべく工夫しています。ポイントは年間で20数回に達する改定作業です。しかもリストは毎回全員に配布します。(勿論、クラブ外秘)ささやかな情報は、さらなる情報をリクエストとなり、全員からの多面的なチェックも加わります。このリストを継年にて活用するので、リストは熟成されたワインのごとく価値ある、しかも瑞々しさ失わない宝となります。常に10数名の入会可能性大の候補者を抱えて、その機会、タイミングを捉えるようを努力しています。推薦者、被推薦者の様々の重み、不安を全員で背負うこともその目的です。我々のクラブでは候補者の存在が常に明確なのです。
2. 複数会員とのほのぼの会食
「入会可能性大、本人のタイミング良し!」となると複数会員との会食をセットします。会長・幹事はもちろん、増強委員会、候補者の近住者、候補者の同窓生、候補者の同趣味者、同世代と等多くの「のり代となる会員」に協力を要請します。会合ではロータリーの良さ、現状と課題を、自クラブの特徴等を丁寧にお伝えします。しかし最終判断はあくまで本人次第!たとえ駄目でも広報活動だと思って頑張ることとしています。生涯のお付き合いを目指すわけですから、基本は「3顧の礼」でありましょう。
3. 出席の程度をはっきりさせる
ロータリー入会候補者の最大の懸念は「毎週出席」であります。リズムができてしまえばそれほどでもないのですが、最初はとても重苦しいそうです。この点我々のクラブではきちんと整理してその意味をお伝えしています。まず出席規定のうち、
(1)修正60%以上の規定についてはクラブ理事会判断による免除(この数年継続)
これはメーキャップ状況改善(そこらで出来る!)による、督励を目的とした出席競争の廃止を見据えての判断です。
(2)連続4回ノー・メーキャップの規定も同様に免除。
(3)ただしホーム例会出席率30%以上の規定は、理事会の特例なしの厳正適用としております。
ロータリーが仲間とのふれあいを基本に成り立っている以上、クラブ内の最低のふれあいは欠かせないと判断したからです。半期約8回のホーム例会出席だけは、入会候補者に強く求めてます。後はおまけでもOK!だんだん自分のペースでリズムを作ってくださいとお伝えします。必須の、しかも達成しやすいバーを最初に提示するのです。これも出席ルールの意義、意味を共有することからです。(なおシカゴ規定審議会では当クラブの判断と同様に改訂される見込みです)
4.入会後のフォロー
入会後のフォローは当然です。しかし日常的なクラブ活動の中で消化できると思います。特段の入会者フォロー策は加速された増強時(10人以上?)のみのことでしょう。当クラブでは13名入会年度の後半、毎週例会の夜に場所を固定して「金八会」(金曜日夜8時から新会員中心)と称するオープンフォーラムを実施した。会長・幹事と増強委員長が毎回参加し、延べ30回にも達しました。つらかったけれど今では良い思い出です。
5. 最後に退会者防止
これも特段の取り組は行いません。きちんとしたロータリーらしい活動の展開に尽きるのではないでしょうか。それで辞める人はやむなし!ロータリーは任意団体「去る者は追わず!」であります。ただしクラブライフの中で「常在隣友」の心持ちと思いやりは大事でありましょう。互いの顔しっかり見つめ合うことです!
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