相模原グリーンロータリークラブ
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<ロータリーと政治の関わり方>

 衆院は十日の午後に解散され、11月9日の衆院選投票日に向けて、3年5ヶ月ぶりの衆院選挙戦(戦後22回目)がスタートしました。構造改革&景気回復の大きな争点を抱え、かつ自民、新民主の二大政党対決の構図の中で選挙戦もオーバーヒート必至であると思われます。
 各党のマニュフェスト(民主-高速道の無料化&道路公団廃止、ひも付き補助金の廃止、公共事業一割削減、衆院比例80議席削減、基礎年金の国庫負担率の見直し&消費税財源による新基礎年金制度創設、企業団体献金の全面公開等、自民-GDP名目2%成長、約四兆円の補助金の廃止・縮減、交付税を見直し地方へ税源移譲、北海道道州制特区、郵政事業民営化、不良債権比率半減、警察官増員&3年間で空き交番ゼロ化、憲法改正草案、教育基本法改正、530万人雇用創出プログラム、食育基本法制定、防衛省への格上げ等)も話題になっています。
 そして当相模原市は従来の第14小選挙区、そして南部は厚木、伊勢原、愛甲、津久井郡とともに第16区に分けられ選挙が実施されます。

 さて「ロータリーと政治」(Rotary and Politics)であります。
 ロータリーでは「政治とは一線を劃すべきである」とよく言われます。この点について手続要覧では第1章の雑則でその基本理念に触れ〔RI、各RCでの党派的政治声明の禁止!とともにクラブ内での世界理解と平和、地域社会の改善についての自由な討論、そして個人レベルでの人権尊重への積極的行動の勧め〕、加えてロータリークラブ定款で以下の具体的規定を設けています。

《定款第12条-「地域社会、国家および国際問題」/第1節「適切な課題」→地域社会、国家および世界の一般福祉にかかわる公共問題の功罪は、本クラブの会員にとって関心事であり、会員の啓蒙となり各自が自己の意見を形成するうえで、クラブ会合における公正かつ理解を深める研究および討議の対象として適切な課題というべきである。しかしながら、クラブは、いかなる係争中の公共問題についても意見を表明してはならない。/第2節「支持の禁止」→本クラブは、公職に対するいかなる候補者も支持または推薦してはならない。またいかなるクラブ会合においても、かかる候補者の長所または短所を討議してはならない。/第3節「政治的課題の禁止」(A)「決議および見解」→本クラブは、政治的性質を持った世界問題または国際政策に関して、討議ないし見解を、採択したり配布したりしてはならない。またこれに関して行動を起こしてはならない。(B)「嘆願」→本クラブは、政治的性質をもった特定の国際問題の解決のために、クラブ、国民、政府に対して嘆願してはならない。また書状、演説、提案を配布してはならない。》

 最後に故宮脇冨PGの「ロータリー問答」から関連する部分を引用します。

『しからば何故ロータリーは政治に関与しないかと申しますと、ロータリーはその所在都市の職業の横断面を示す団体であり、あらゆる有用職業の代表者の集団でありまして、人種を超越し、宗教にこだわらず、ロータリアン個人の意思、言論および会合の自由、信仰の自由および迫害からの自由を標榜しておるものであります。この意思の自由を認めているが故に、政治上の個人的意思をクラブまたはロータリーの意見だとして拘束することはいけないというのであります。』

 以上で関わり方の基本はご理解いただけたと思います。
 ともあれ自治体首長選挙等では特定候補者がクラブ推薦されたり、クラブ会合の場で選挙活動を行うケースが散見されるのが実態です。われわれグリーンRCはこのような事のないよう気を引き締めてまいりましょう!


(2003/10/17 ロータリー情報委員会 原 幹郎)