今回は「最近のグリーン・ロータリーで感じていること」をそのまま申し上げたいと思います。
一言で言えば仕切り直しでしょうか?創立して早10年余、「慣れとだれ」が目立つ時期となりました。ゴルフで言えばティーショットを打ち終えて、落下地点まで歩き、セカンドショットを打つ段階です。再びセットアップ、次の狙い目、グリーンの方向は如何に?の段階です。
もちろん一打目の確認が前提です。フックにスライス、そしてロストボールもあるでしょう。残念ながらのOBもあるでしょう。幸いにフェアーウェイーをキープしている人もいるでしょう。現状の確認が必須です。
そしてそれは各人に任されています。自己確認、自己申告、自己調整です。紳士のスポーツですから!それはロータリーでも同様なのです。現状確認と再度の方向付けが肝要です。そこで思い付いたことを申し上げます。
(1)出席ー当クラブの方針は「意味なき強制はしない。しかし最低限のルールには厳しく!」であります。出席ルールは「ホーム例会3割厳守」に絞られています。全員が未達成者の即時退会を背負う覚悟が必要です。加えて「修正出席率」は世間並みが目安です。また便宜的な「休会の濫用」にも注意しましょう。「去るもの追わず」が基本であります。
(2)合唱ーなぜ皆で歌うのか?選曲はさておき、「皆が大きな声で歌っているか?楽しそうか?」にもっともっとこだわってほしい!これこそ結果がすべて!
(3)増強ーお互いの親睦、居心地の良さのみを考えるならば不要!しかし考えてほしい。われわれロータリーの目的は何か?それは地域から国際社会、国際平和に至るまでの奉仕マインドの涵養、職業人の倫理運動でありましょう。「運動」であること!これをきちんと背負ってほしい。さすれば当然に「今の我々会員」だけのクラブではないのです。運動の拡大、運動の継続、運動の高揚という観点に立って、増強を真摯にとらえましょう。
(4)親睦ーそれは行事の多寡ではない。皆が「常在隣友」の心持ちでいるかどうかであります。最近、「ふれあいの少ない友」はいないかどうか?そのことが気になるかどうか?それがなければ友とは言えないでしょう。ただし50名超の大所帯、相応の工夫は必要です。最初は各家庭集会が背負うべきでありましょう。また三金会も含め、すべての会合では、その目的・願いを再確認する必要があります。だらだら会合はやめましょう!しかし「やるなら、きちんとやろう」が肝要でありましょう。
まだまだいろいろありますが、「マンネリ」はクラブではなく、各人の心の中にあることをしっかり意識していただきたい。
最後にポール・ハリスの言葉をご紹介いたします。
『偉大な運動を研究すると、その発展は、個人の発展と似ているように思われます。形成期は初期です。若い心は、感受性に富み、成熟すると、落ち着いてきます。運動も年を経ると、定型化するようになります。伝統が正当な判断力の行使を妨げます。先例を尊重するようになり、先例が必要以上に重要性を帯びてきます。価値もないし、不合理なことが、今までそうであったから、という理由だけで継続されます。存在理由が、かってあったとしても今はないことが明らかでも誰も先例を敢えて破ろうとはしません。形式に精神が伴わないようになっているのです』【米・イリノイ州シカゴでの1930年RI国際大会メッセージ】
(2003/9/26 ロータリー情報委員会 原 幹郎)
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