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<例会変更の基本姿勢は?>

 例会変更の基本姿勢は如何に?それは「なるべく避けること」、そして「ビジターに済まないと思う心構え」です。この点について、著名なロータリアンである佐藤千壽さんがRI第358地区ガバナーに就任された当時(1974年8月)の文書を紹介したいと思います。もちろん、相当に時の隔たりはありますが、その基本的な心構えは変らないからです。
(今の定款では相応に緩和され、理事会決定に委ねられる事が多くなりました、正当な理由の濫用はあるが!)何より「基本姿勢を心得た上での応用動作」が肝要でありましょう!

第358地区-各会長・幹事殿

  1. 地区大会・地区協議会等が開催されるからといって、その週の定例会を休会とすることは定款違反である。
  2. クラブ協議会と例会とは全くその性質を異にするものであるから、それぞれ別個に開催されなければならない。
  3. 懇親会・家族会・納涼会等の非公式会合の故をもって、公式会合たる例会を変更することは正当と認められない。
  4. 理由の如何を問わず、定例会場と著しく離れた避暑地、温泉地、ゴルフ場等へ例会場を移すことは承認出来ない。

 続いて、これらについて、佐藤ガバナーからの懇切丁寧なご説明が展開されています。最大の留意点は例会が当該クラブ員だけのものではなく、世界中すべてのロータリアンに対して等しく開放されている、という国際ロータリーの一員としての根本的性格の強調にあります。最後に地区諮問委員会からの以下の文章も付加されています。

『クラブの定例会が安易に変更乃至振替えされる近年の慣行に対しては、当地区代々のガバナーがひとしく憂慮し、その都度注意はしていたのであるが、易きにつきやすいのが人情の常というか、なかなかその主旨が徹底しなかったことも事実である。然しこのまま推移せんか、ロータリーは形骸化して、国際ロータリーの一員としての真面目な活動は期待し難くなると思われる。そこでこの度、佐藤ガバナーが歴代ガバナーの意を体して、別稿の一文を草し、地区内クラブに配付するという。まことに時宜を得た処置にて、我々もまたその趣旨に全面的に賛意を表し、これを強く支持するものである。』
 RI第358地区諮問委員杉谷武雄以下7名、そして同顧問芳賀津二彦、竹田恒徳、神守源一郎、湯浅恭三、田誠、柏原孫左衛門、佐久間長吉郎、東ケ崎潔。

最後に余談ですが、地区が一体となって真摯に取り組む姿勢も忘れてはならないものでしょう。

(2003/8/29 ロータリー情報委員会 原 幹郎)