2003/04年度の「ロータリー情報委員会」を担当します。
ロータリー情報!-さて「何をお伝えすべきか?」と考えると、なかなかに難しい課題だと思っています。「情報」とは英語の" Information "(informは知らせる、告げること→そのまま伝えること)に由来します。しかし近年は" Intelligence "の意味合いを付加されることが多くなりました。その背景は情報過剰にあるとされます。情報が大量に、玉石混交のままに伝達される現代社会、しかも刻一刻と情勢は変化しています。組織での意志決定に際して、溢れる情報の取捨選択・意味の掘りさげは欠かせない作業であります。それゆえ、もともとは軍隊用語であった" Intelligence "が使われるようになりました。
" Intelligence "には理知的という原意があります。意識して集める、全体の流れをふまえ、意味ある情報に絞り込むことが前提となります。適正な知性情報というわけです。
さて求められるべき「ロータリー情報(Intelligence)」とは何なのでしょうか?いわゆるロータリー用語の説明なのでしょうか?手続要覧の解説、定款細則の確認、諸制度・プログラムの説明なのでしょうか?規定審議会の動向なのでしょうか?もちろんそれぞれが大切であることは否定いたしません。しかし表面的な字面を伝えるだけでは不十分です。
今のロータリーの抱える課題を解決するためには、もっと本質的な「知性のつぶやき」(既に書いてあることや、表面的に言われていること以外のこと!その底流・本質との対話)が求められているのではないでしょうか?「我々は何故ロータリアンであるのか?」の問いかけに対する答えであります。「ロータリーの"意味への意志"」であります。そして、言葉はそれを発する人の人格によりその深みは異なります。
この1年、私は地区内外における「ロータリーの先達」から、今のロータリーに対する存念をお聞きし、会員に伝えることを心掛けるつもりです。そしてロータリー運動の初心、その歴史を探ることも試みるつもりです。更に、ロータリーが本来的に持っているその可能性と限界にも思いを馳せたい!ともあれ、ロータリー運動の悩みに緊張感を持って対面することが肝要でありましょう。
私自身が思い悩み、解らないことがわかる1年を目指します。
(2003/7/11 ロータリー情報委員会 原 幹郎)
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