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林会員:「釣り今昔」 2002年2月15日 |
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私が「つり」と出逢ったのは、今を去ること35年も前だと思う。
アパートの大家に誘われて、渥美半島の伊古部という所で投げ釣り
を伝授されたのが、始まりで以後キス、石もち、黒鯛、他いろいろ、
これらの魚と長く付き合わせていただいている。 かなり前のつりだから、道具と言ってもひどいもので、今のように カーボンシャフトでなく「六角竿」でなにか「ねり製品」で作られた もので、最高に投げた時でも80mくらいしか飛ばないが、その頃は 場所もあるが魚影がこく潮が満ちてくると至近距離の30mくらいの 所でも、結構30cmオーバーの石もち(別名「グチ」という。釣って 握ると、グーグーと泣くので、「グチ」という名が付いた。良質の かまぼこの材料となる。)とか、ジャンボなキスがおもしろい様に 釣れた。 海が近いこともあって、夜討ち朝駆けが常であり、仕掛けをどの様に 工夫するかと、まるで小学生の遠足の前の仕度の様だ、とよく 人に笑われたものである。 例えば黒鯛釣りに使用する「浮き」なども 「桐」「柳」と材料選びから始まって、おもりの重量配分、自分で 立ち具合を風呂場で浮かせてみて遠くでもよく見える様にとか、風、 潮のあまり影響を受けないで流されない様にとか、朝の光の中で よく見える様にとか、「黒がよい」蛍光塗料を塗るとか、いろいろ 試行錯誤しながら、釣りを楽しんだものでした。 都会近くに住んでいる我々にとって、環境の悪化とか、マナーも 含めて今少し昔の様に、自然と親しんでおおらかな気持ちで楽しめたら いいなと思う昨今ではある。 春間近、白砂青松の海へ裸足になって自然を満喫しながら投げ釣りを 楽しみたい。 レッツゴー 春の海へ。 |