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権田会員
1973年に全日本チェスチャンピョンなり以後通算 12回の王座獲得(現チャンピョン)で チェス・オリンピック日本代表として3回海外遠征しました。また、権田さんは今年「挑戦するチェス」 という本を中央公論事業出版から出版しましたので、ぜひ興味のある方はご購入ください。
グリーンロータリークラブのチェスの会は、1996年に発足しました。私以外はほとんどチェスははじめてという人 ばかりでしたが、だいたい月に2回の例会を重ねてきています。現在の在籍者は14名です。 チェスは将棋によく似たゲームですが、ルールを覚えるのはそれほど難しくはありません。最初はじめたときは未経験 の人がほとんどだったので、はたして続くのか心配でしたが、初めて覚えたメンバーの人たちも結構楽しんでくれて、 今まで続けることができました。 チェスは海外では大変盛んです。私は2000年6月に、ブエノスアイレスで行われたロータリーの国際大会に参加し ましたが、会場でチェスクラブのブースが出ているのを見つけ、交流を図ることができました。世界につながるロータリー クラブとしては、チェスは単なるクラブ奉仕としてではなく、他クラブ、特に海外のクラブとの交流の一環としても使え るのではないかと思っています。いずれにしましても、メンバーの皆さんが一生の趣味としてチェスに取り組んでもらえ れば良いと思っています。 ご参考までに、当会の活動に付いてメンバーの方の感想と、チェスについて私が地元の相模経済新聞に書いた記事を紹介いたします。 (1)会員の感想 チェスというゲームは聞いたことがあるという程度で、実際にやってみたこともありませんでした。 以前、友人のお宅で置物になっているステキな駒を見たことがあって、その時にはどんなゲームか少し興味を持ちましたが、 その後すっかり忘れていたら、なんと身近にチェスの全日本チャンピオンが…驚きました。そのチャンピオンの権田さんに チェスを教えていただけるならと、恐る恐るチェスの会に参加しました。 将棋とよく似ているといわれましたが、将棋もよく知らなかったので、駒の名前・並べ方・動き方を覚えるところから 始めました。 遊び感覚でやってみると結構楽しくなり、やっているうちに相手に勝ちたいと思うようになり、勝つと嬉しいし、 負けると悔しいけれど楽しいし、お互いが楽しくできるゲームだとわかりました。続けるうちに、チェスにはルール があることも知り、対局の時に自分で記録を付けることや定跡も数多くあって覚えるのが大変になってきて、 集中力・忍耐力も必要で、結構複雑で奥が深いと思うようになりました。序盤・中盤・終盤の流れの中で戦略を考えたり、 時計の時間が気になると集中出来なくて駒の配置が良いか悪いかなんて分からなくなって終わっていたとか。もう少し学習が 必要だとは思っているのですが…。チェスの本を読んでも初心者程度の私には、チャンピオンのような方の対局の一手一手は、 考えていることが奥が深すぎてよく分からなかったり難しいと思ってしまいます。 でも、チェスのルールは世界共通で、基本のルールと社会生活と同じマナーを守れば、言葉が通じなくても 楽しくできるゲームなので自分のペースで続けていきたいとは思っています。
(2)チェスのやり方 権田源太郎(相模経済新聞掲載の記事から) 「複雑なゲームは単純なルールから生まれる。」 チェスのやり方を覚えるのはそれほど難しくはありません。駒の動かし方と簡単なルールを覚えればそれで チェスをやることができます。 図一がチェスの最初の配置を示しています。現在のチェスはヨーロッパで 15世紀末頃までに成立しました。 コマの配置や名称、強さそしてルールなども中世ヨーロッパの伝統的な価値観と、ルネッサンスの進取の気性の両方の 影響を受けています。 中央にはキング(王)とクイーン(王妃)が位置し、その両側には順に、ビショップ(僧正)、ナイト(騎士)、 ルーク(城)が、そして前面にはポーン(歩兵)が配置されます。 以上の六種類十六個ずつのコマが、8X8 64マスの盤面に向き合って並びます。 盤は白と黒の千鳥格子の模様のものを使い、右手前に白マスが来るように並べます。 盤面は座標式に見て、白の左側手前のマスから、縦の列 は右にaからhまで、横の列 は奥に向かって1から8までと 座標を定めます。コマを動かす場合には、動いた位置を表記して示します。コマはそれぞれ動き方が異なり、 動けるところに相手のコマがあった場合には、それを盤面から取り去り、相手のコマがあったところに移動します。 取ったコマは使えません。試合は必ず白が先手で、白と黒が一手ずつ交互に指し、相手のキングをチェックメイト にしたほうが勝ちです。
イギリスで主催されたロータリー国際大会に 出席したときのホテルでのチェス対戦